2007年11月20日

「闇の淵」

 レジナルド・ヒル作「闇の淵」を読みました。ダルジール警視とパスコー警部のシリーズのひとつです。

 炭鉱の町で起きた幼女行方不明事件は、遺書を残して自殺した幼女連続殺人犯の仕業とされ、一件落着となっていましたが、少女が行方不明になる前に一緒にいた炭鉱労働者ビリー・ファーを疑う人もいました。同じ炭鉱で働いていた息子のコリンは父が事故で足を悪くし地上で働くようになってから船員になっていましたが、父が廃坑に落ちて亡くなってから、父の死の真相を知りたくて炭鉱に戻ってきていました。パスコーの妻エリーは炭鉱夫を対象にした講座の講師を勤めることになり、斜に構えているところがあるものの美貌で頭のよいコリンに惹かれます。

 警察のお偉方が退職して選挙に出ようとし、新聞に回想録を出し、その中で幼女が行方不明になったとき犯人とされた男にアリバイがあり、それに気付かなかったのは警察のミスだと書かれていたため、ビリーに対するあいまいな疑惑が人々の間に再燃し始め、そこに殺人事件が起き…

 パスコー警部は大学出なのですが、イギリスでは大学を出て警官になる人が少ないのか、警官が嫌われる職業なのか(単に著者のユーモアかも)、人の自分に対する態度に、パスコーは少しわだかまりを感じているようです。おもしろいのは、妻のエリーがフェミニストであり環境保護活動などにも参加したりしているところです。


 うろ覚えなのですが、梨木香歩さんの「春になったら苺を摘みに」では、たしか下宿していた家の女主人にさそわれてデモに行き、あとでイギリス人同士で「彼女を誘ってはまずかったのでは?国外退去にされたりするはめになったら大変だから」「そうなったときはまたデモ(署名活動だった?)をすればいいじゃない」というような会話が交わされていました。

 日本では一部マスコミ(3K系?)やネットうよが「プロ市民」などという言葉を流し、一般的に「誰かがやってくれる、言ってくれる」と思っているように感じますし、いまだ「お上におまかせすれば間違いない」と思っているのんきなかたもいるようです。
会報を送ってもらうくらいで何もしていないのですが、一応会員になっている食の安全に関するある会からの封筒を見て、家人が「こういう人たちにもっと頑張ってもらわなきゃ」と言ったのですが、「こういう人たち」って誰なのでしょう?専門家でないとわからないことも多いですが、専門家だって御用学者なら予算も出るし、政府の研究会のようなものに出るだけでお車代をたくさんもらえるでしょうけれど、時に大企業や政治家・官僚に都合が悪い結果が出ても公正にものを言おうとする人たちはそういうわけにいきません。私が見た範囲では、功名心からやっている人などいなくて、知った人が手をあげなくては、という気持ちから発言している人たちです。
私達みんなが関心を持ち、情報を広げたり意思表示したりしないと、目先の利益目的で何かが決められてしまいかねません。

 「ビッグイシュー」の雨宮処凛さんのエッセー「世界に当事者になる」シリーズが面白いです。79号「高遠さんと会う」では、高遠さんほどでないにしろ、雨宮処凛さんもイラクに行こうとしたときバッシングされ、「金と時間に余裕のある特権階級だけしかイラクになんかいけない」などとバッシングしたのは、ある意味、その通りお金に余裕がなかったり、仕事に忙殺されていた人たちで、高遠さんたちへのパッシングの背景にもそういう人たちが見えた、と書いています。一部引用させていただくと、『もっともいびつだと思うのは、反戦運動などにかかわる人たちが「特殊」な人だと思われてしまうところだ。「活動家」と「一般の人」という分け方。そんなのって絶対に変で、なぜ、この国では、大人になった途端に不自由な「職業人」としか生きられないのだろう…』

 少し前のアムネスティのニュースレターで姜尚中さんが「差別されている人に話を聞かせてもらう」といったとき、聞き手は被差別者との間に線引きをしている、というようなことをおっしゃっていたことも思い出しました。

 この国では総理を含め大臣までが人ごとのような発言をしています。

ずいぶんと話がそれてしまいました。家の中が片付かない理由を推理されてしまいそう…
 
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2007年11月17日

「アメリカ弱者革命」

 「アメリカ弱者革命」を読みました。タイトルの前に「報道が教えてくれない」とあり、「なぜあの国にまだ希望があるのか」の副題がついています。ということは、裏を返せばかなり絶望したくなる現状があるということですね。

 巻頭のマイク・ウォーレン弁護士の話によると、

・飢えているアメリカ人 3100万人
・医療保険に入っていない人 4500万人
・大学授業料をカード払いにしている人の借金の平均4000ドル
・大学の学資目当てに軍に入隊する人のうち、本当に大学に行かれるのは35パーセント、卒業できるのは15パーセント

 イラク戦争に使った費用は2005年11月の時点で2500億ドル。これだけあれば7428人を4年生大学にやれるが、かわりに軍に入隊すれば費用を出してやるとリクルートしているそうです。生き延びて帰ってきてもPTSD で社会復帰できずにホームレスになる人もいます。アメリカでは大学を出ないとよい職につけないので、なんとかして大学に行きたいと考えるのだそうです。

 入隊すれば生活は保障されるけれど、将校になれるのは学歴のある裕福な家の出身者。帰ってきても退役軍人をケアする予算は削られているので医療を思うように受けられなかったり、ホームレスになっても優先される対象になっていないので、現実を知らない人たちが「兵士を支援しよう」などという黄色いリボンを飾っているのと裏腹に、悲惨な境遇に陥っています。

 帰還兵イヴァン・メディナさんの話。
「4月9日にバグダッドが陥落し、これで帰れると思った。イラク人も歓迎してくれた。いいことをしたんだと感動した。5月1日、ブッシュ大統領の終結宣言があったが、帰してもらえず、地獄が始まった。大量破壊兵器やそれに携わっているはずのフセイン側の人物や武装勢力を捜すために銃を持って民家を捜索してまわった。あるビルを捜索しているとき、5,6人のイラク人がはいってきて、アラビア語でわめき始めた。上官は『銃をとれ』と叫んで何がなんだかわからなくなった。マシンガンが発砲される音がした。僕達はビルを出るように言われて出たところでミサイルが撃ち込まれて気がついたらそこらじゅう血の海だった。破壊されたビルの周りには、中にいたイラク人の家族たちの手足が散らばってて、さっき僕が目を合わせて微笑んだ小さな女の子の体の一部を見たとき、僕は…」
彼は自分の魂の一部が壊れてしまった日を忘れないために写真を撮ったそうです。後に「イラク帰還兵反戦の会」を立ち上げました。

 筆者は取材中に電子投票に反対してハンスト中の人に出会います。その人は、アメリカではマスコミがコントロールされてしまっているので、海外のメディアが頼りだといい、筆者が日本に帰ると、なんと、彼から航空券が届いていました。フォックステレビと教会の言うことがすべて、という人たちの住む地域をまわって絶望的な気分になりながらも、彼は言いました。「ガンジーの偉大なところは、食べないことより問いかけをやめなかったことだろう」。

 184人に1台あるはずの投票機が貧困地区では1000人に1台しかなかった。治安の悪いところで何時間も待たされ、危険なのであきらめて帰った、8時間待ってはいっていったら、機械の調子が悪いと帰された、ケリーのボタンを押しても「ブッシュでよいですね」の確認画面が出た、交通違反切符を切られたことがあったら犯罪歴があるから投票権がないと言われた、など、選挙が公正に行われなかったことをうかがわせています。対ゴアの時もブッシュは本当は勝利していなかったのではないかとマイケル・ムーアも書いていましたね。紙の記録が残すようにしていないことにも問題がおおありです。

 もうひとつ気になるのは、JROTC (Junior Reserve Office Training Corp)です。貧困層を対象にしていて、登録した生徒に週3,4時間軍服の教官が指導して、指導力、教育、実務を身に着けさせるといっていますが、実際には絶対服従を教えています。厳しい訓練と体罰、繰り返し人前で与えられる屈辱感によって自尊心を壊して思い通り動かしやすくする入隊後の訓練キャンプに似ているとのことです。高校には銃持込禁止であるにもかかわらず、治外法権的に銃の訓練をし、国境近くの学校では空気銃を撃ってメキシコからの不法移民を実際に掴まえる訓練をするなど、「いいことをしているのだ」という達成感を持たせようとするところもあるそうです。

 マイノリティーの生徒は半強制的にJROTCに体育を教わっており、教官は体育そっちのけで軍のよいところを延々と話すので、JROTCを受けた生徒の40パーセントが入隊するそうです。

 これを読んで連想したのが、保坂展人さんが書いていらした中学に武道を取り入れることに触れた記事です。
なぜ中学で「武道」「ダンス」の必修なのか


 日本人にとっても示唆に富むこの本をぜひお読みになってみてください。
「報道が教えてくれない― アメリカ弱者革命」
堤未果著
海鳴社

「なぜまだ希望があるのか?」の答えはJROTCに反対する高校生のことばにも現れています。
そういう現実を知ってもただ悲観的に分析するだけでなく、一度挫折したら、今度は自分の知恵を武器に立ち上がって行動する勇気を持つことが大事なんだ。それが僕達みたいな普通の市民にとってつらい現実を変えていける唯一の方法なんだ」。
ラベル:武道
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今日のラジオ番組より

 TBSラジオのアクセスをキッチンの掃除をしながら聞いていました。金曜日のパーソナリティはジャーナリスト二木さんと麻木久仁子さんで、今日は軍事ジャーナリストの上村さんというかたがゲストでした。

 上村さんによると兵器などは性能は機密でも値段や領収書はちっとも機密事項ではなく、外国では公開しているそうです。商社が間に入る必要もないということです。

 国会議員にはもっとたくさん秘書を雇えるようにして、もっと調査させればいいのに、ということでした。でないと、ひとりであれもこれもといっても、できることには限界があるので、例えば兵器の値段が妥当かどうか調べておいて知っていなければ質問して追及することもままならないということです。

 官僚の中にも義憤を感じている人たちがいるので、その人たちが声をあげることを期待したいとのことでした。

 あるリスナーはもっと国民の生活に必要なことを審議しなくてはいけないのに、法案も通さず野党はこんなことばかり、と言いましたが、それはどこかのマスコミに洗脳されている意見ではないでしょうか。こんな血税を無駄遣いするシステムを糺さずして法律を作ったり消費税を上げるとか上げないとか言うなんて間違っていると思います。



ところで、「国連総会の人権委員会、各国に死刑執行の一時停止を求める決議案を採択」
というニュースがありました。中国、アメリカ、日本は反対したとか。
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2007年11月14日

「サクリファイス」と「ポイズン・ダスト」

 サクリファイスといっても、タルコフスキーではなく、チェルノブイリで消化活動に当たった人たち(兵士?)のその後のドキュメンタリーです。1986年の原発事故から5年後、消火活動に携わった6人の男性とその家族が語ります。男性たちはみな体調を悪くしていて、あまりあちこと具合が悪いので数え切れない、と言います。

 被害が世界に広がるのを防ぐために働いた人たちは表彰され、そのときは励みになったけれども、その後急速に忘れられた、と言います。作業に当たるときも、防護服といえば、自分達が鉛の薄い板で手づくりしたベスト状のもの、タオルを頭に巻き、ガーゼのマスクという、気休め程度のものでした。その上、放射能量を記録するとき、実際の数字の何分の一という数字を書き込まれたのだそうです。ロボットは内部が壊れてしまうから使えないということで人間が送り込まれました。犬のように走っていって兎のように戻って来いと言われたそうです。ひとりは片手と片足が思うように動かなくなったが家族を養うためバスの運転手をしていた、そしてある日倒れて家に運ばれた、と語り、ひとりは自分達は今ではゴミなのだ、と言いました。

 1999年、最初に登場したうちのひとりが語ります。仲間が何人もなくなったこと。せめて自然を見にドライブしたいが車も買えない。何度も繰り返すのは「悪夢」という言葉です。

 2001年。語るのは1999年に語っていた人の妻。夫は身体が崩壊していってなくなった、結婚して3年目にチェルノブイリ事故が起きた、誰でも一緒にいる人が安心感を感じる人だった、とても理解してくれる人だったのに、と語ります。上官は部下を任務からはずして自分が自ら飛行機を操縦して真上を飛び、直後に亡くなったそうです。娘さんは腎臓に障害があるそうです。

フランス語版がネット上でご覧になれます。ことばがわからなくても、作業の様子などはわかります。

 
 「ポイズン・ダスト」は劣化ウランの被害についてのドキュメンタリーです。廃棄物である劣化ウランを使うと安上がりに貫通力のあるミサイルにできるため、湾岸戦争、イラク戦争でも使われています。イラクでの使用量は湾岸戦争よりずっと増えています。「敵」だけでなく、一般市民も、攻撃する側の兵士も、建物を破壊したときなどのチリと一緒に吸い込んでしまいます。

 湾岸戦争で米軍の死者は百数十名ですが、兵士だった人でその後亡くなったのが1万人以上、傷病者は22万人(全体の約3分の1)以上です。映画では、イラクからの帰還兵を父に持つ生まれつき右手が欠損した幼児が映りました。両親はネットでいろいろ検索し、劣化ウランの影響についての書籍をたくさん発見し、イラクにも全く同じ状態の子どもが生まれていることを知ります。父親が尿検査したところ、劣化ウランが検出されました。でも、軍や政府はなかなか因果関係を認めようとしません。

英語版ですがYoutubeにありました。

1, 2, 3,

 検索したところ、こちらで日本語版ビデオをお買い求めになれるようです。
劣化ウラン被害告発ビデオ/DVD購入予約のお願い
posted by ヘリオトロープ at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月12日

通らなくてもよい法案をさっそく通そうとするのか?

哲0701さんの日記からの転載です。

このような法案が審議されること自体、この国は
異常ではないか。
そもそもこの法案は憲法違反ではないか?

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働く者にとって、その首根っこを確実に押さえられてしまう法律…
「労働契約法」の審議がまた、はじまったとのことです。
この法律は、簡単にいえば、会社が勝手につくれる「就業規則」を
もって、労働契約とみなされるということです。ということは、会社
がその「就業規則」さえ変えれば、どうにでも好き勝手ができる、と
いうことを意味します。
こんな法律が通れば、奴隷労働の時代にほとんど逆戻り。ただでさえ
競争社会のなかで過重な労働による過労死や身体的・精神的病苦で
苦しめられているのに、更に弱肉強食がすすみ、非正規労働者の多い
女性のみならず、若者や高齢者等の弱い立場の者は、こうした過酷な
労働についてゆけなければ、いよいよ生存権まで脅かされるという
事態になります。
特に長崎県は貧乏県であり、中小零細企業の労働者の待遇のひどさは
目に余るものがあります。そうしたなか、この「労働契約法」をみす
みすとおしてしまってよいものでしょうか。
しかし、これは長崎県だけの問題ではなく、多くの地域にも言えるこ
とだと思います。

ぜひ、以下のサイバーデモに参加し、この悪法成立をくいとめて
いきましょう!

*****************************
サイバーデモ 呼びかけ

本日は、労働契約法の採択はなかったようです。
先に呼びかけました書面を書き直し各政党に
送りました。

みなさまも、各政党に、一言書き加えて下記に送ってください。
土日が勝負!いっせいにメールを流してください。
将来に禍根を残さないために。

民主党 http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html

自民党 http://meyasu.jimin.or.jp/cgi-bin/jimin/meyasu-entry.cgi

公明党 https://www.komei.or.jp/contact/index.html

社民党 http://www5.sdp.or.jp/central/inq/inq.html

共産党 http://www.jcp.or.jp/service/mail.html

**********************************

緊急声明
労働契約法を廃案へ! 労働基準法・労働組合法の強化を!

私たちは、働く女性をつなぐ全国組織「働く女性の全国センター
(ACW2)」の声明に賛同し、
下記のように、労働契約法の廃案を強く要求します。

さて今国会で、政府が長期にわたって考案してきた「労働契約法」の審議が
始まりました。

この法案は、企業が一方的に定めることを慣行としてきた就業規則を「労働
契約」と位置付け、法的な規範を与えるものです。審議の中で、労働者委員
が強く問題視した「解雇の金銭解決」や「労使委員会の活用」は見送られま
したが、「就業規則による労働条件の不利益変更がいつでも可能」という
制度は導入されます。
ホワイトカラーイグゼンプションのようにマスコミが大きく取り上げ、世論
の批判を浴びた法案については、政治的判断で取り下げられましたが、「労
働契約法」についてはほとんど情報が行渡っていません。
就業規則は労基法89条により、就業時間、賃金、退職事項、服務規程、
出向、配転、懲戒など広範な労働者の権利義務全般について規定するもので
す。しかし、就業規則は、「労働組合または労働者の過半数を代表する者の
意見を聞く」必要はありますが、意見がどうであれ、企業側が一方的に作成
したものを労基署に届け出るだけで事足りるのです。

政府案は、第9条で労働条件の不利益変更を禁止しつつも、
第10条の但し書きで

a:労働者の受ける不利益の程度、
b:労働条件の変更の必要性、
c:変更後の就業規則の内容の相当性、
d:労働組合等との交渉の状況、
e:その他の就業規則の変更に係る事情に照らして
「合理的」であれば変更できるとしています。

民主党の対案においても、
第5条では「合理的な労働条件の定めがあり、労働者に明示すれ
ば使用者との合意を推定する」、
第23条では、「使用者の権利の必要性と、
労働契約の内容が合理的であれば変更可能」と謳っています。
労働者の意見が率直に伝えられると期待することはできません。
政府や野党が示す「合理的」とは、使用者にとっての解釈であって、
労働者の意志や労働実態とは無縁のものになりかねません。

ACW2が就業規則に付いてネットでアンケートを取った結果、就業規則
を見たことがない人が30%以上、全く見ることができない人が25.2%で
した。
労働組合が男性主導であることと非正規労働者の増大により、女性が
政策決定の場(団体交渉など)から排除されている現状から、就業規則
に労働者の意見が反映されることは皆無に等しいといっても過言ではあ
りません。

「労働契約法」が成立すれば、一方的な不利益変更が日常茶飯事になる
ことは容易に想像できます。事実、ACW2が行っている全国一斉のホット
ラインでも、不利益変更は正規・非正規を問わず使用者側の当然の権利
として行使されている実態があります。
法制化は、労働者の現状を改善することはなく、一層悪化させる可能性
が高いのです。
労働者が望んでいるのは、現行の労働基準法・労働組合法の強化であり、
大きな問題を抱えた労働契約法案が、今国会で廃案になることを強く
要望します。



1) 就業規則の不利益変更の実態を知ってください。

労働相談ホットラインでは女性や若者、非正社員の労働条件が就業規則に
よって不利益変更された事例が多く寄せられています。
「産前産後の賃金保障が減額され、交通費のカットを提案された。異議を
唱えたところ、退職勧奨と正社員からパートになれと雇用形態の変更まで
迫られた」
「多数労組が、妊娠した女性の意見も聞かず育児休業休暇の除外協定を
会社と結んでしまった」
以上のような労働基準法すら守られていない現状で就業規則変更によって
不利益な労働条件が押し付けられている実態が数多くあります。すでに労
働時間の規制緩和の中で労使対等決定原則の規制が緩和され(全員同意が
必要ではなく不利益変更が可能)女性や非正規雇用の少数意見は黙殺され
ています。 

2) 労働基準法、労働組合法の強化を提案する。

今、多くの非正社員が職場で孤立しています。安心してユニオンに加入し、
意見を言うためには、労働組合法の強化が求められます。最近、若者たちが、
自らの生存権をかけて「生きさせろ」とフリーターや日雇い派遣のユニオン
を立ち上げ、果敢に企業の競争原理優先主義に歯止めをかけようとしていま
す。労働契約法は様々なコミュニティ・ユニオンの正当な活動を封じ込め、
組合民主主義の機能を停止させかねません。また、労働基準法すら守られて
いない現状を考えれば、労働契約法は「会社やりたい放題法案」とも言える
ものです。このような労働契約法に反対し、まず労働基準法、労働組合法の
遵守を義務付け、法律の更なる強化が必要であると思います。

3)私の一言


**************************

労働契約法NO! 労働基準法・労働組合法の強化を!
秋の国会キャンペーン実行委員会 賛同人 

現在10月31日  賛同人 19団体 81名

働く女性の全国センター  北海道ウィメンズユニオン 
札幌地域労働組合 
ウィメンズサポート“結”  労働組合 おおだてユニオン 
女性ユニオンぷらす
女性ユニオン東京  ふぇみん婦人民主クラブ  
女性ユニオン名古屋 女のユニオンにいがた  
女のスペースながおか アジア女性資料センター 
女性会議神奈川県本部  遠州労働者連帯ユニオン 
おんな労働組合関西 連帯ユニオン近畿地方本部  
ワ−キングウィメンズとやま ワーキングウィメンズヴォイス
食のいろは

個人 アイウエオ順

合場敬子 赤石千衣子 安部宝根 石橋弘子 石原豊子 伊藤みどり 
遠藤智子 遠藤礼子 太田公典 太田久美子 大竹斎子 大竹香奈子 
奥山たえこ 尾澤邦子 荻野茂子 海妻径子 
川渕千晶 岸伸子  北浦教子 加藤由美子 金森順子 木越陽子
菊池弘子 菊池夏野  黒澤清美 近藤恵子 小山洋子 伍賀偕子
国沢静子 越堂静子 斉藤智恵子  佐藤斎華 佐崎和子 佐々木有美
角田三佳 小磯妙子  鈴木一  周藤由美子 嶋川まき子 高木真紀子
田中かず子 但馬けい子  谷恵子 時永裕子  高木澄子  中野布佐子 
中野謙司  丹羽雅代 丹生秀子 橋野高明 晴山一穂  坂喜代子
東山翠  東山薫  広木道子 平川和子 平川景子 藤澤眞砂子
藤井豊味  本間節子  松原明 松元千枝 宮諒子 村井恵子 
望月すみ江  矢谷康子  屋嘉比ふみ子 山野和子 山崎菊乃 湯浅誠 
渡辺浩 
その他 匿名
N・K/ Y・M/ N・A/ T・T/ A・O/I・Y / T・M /I・K/T・K/
M・K/N・H/ Y・K


働く女性の全国センター(ACW2)事務局  伊藤みどり

連絡先 151-0053 東京都渋谷区代々木1-19-7横山ビル
専用電話 03-5304-7383 fax03-5304-7379
メール  acw2ml@yahoo.co.jp   
URL    http://acw2.org/

以上
ラベル:労働契約法
posted by ヘリオトロープ at 00:28| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月06日

なにかヘン

 安倍さんの辞任、鳩山邦夫法務大臣のとんでも発言、小沢さんの辞任宣言、と続くと何かヘンな気がします。安倍さんは明らかに実力不足だったと思いますが、老練なはずの小沢さんまで?

 鳩山邦夫氏の「日本にアルカイダがはいっている」発言ですが、「だから給油が必要」といいたいのだろうという人もいますが、スペインでは列車テロが起きてイラクに派兵などしたからテロに狙われたのだと主張する社会労働党が選挙に勝ってスペイン軍はイラクから撤退しましたね。イラクでも使うオイルを給油するほうがテロリストには狙われるのではないでしょうか。

 「田中角栄の秘書時代にペンタゴンに毎日のように接待されていた」と問われもしないのに、この小沢辞任騒動の直前に問われもしないのに言い出したのが気になります。ロッキード事件ではほかにもお金をもらっていた政治家がいたのに追及されなかったのに対し、田中角栄氏が追及されたのは日中国交正常化をしたからだという説を見たことがあります。今渦中の防衛省GM事件、政治家まで検察の手がのびるのか、それともとかげのしっぽ切りで終わるのか?と注目されていますが、検察の現場の人たちが頑張っても、上から抑えられてしまうことがあるというのが、公然の秘密のようになっていますね。


 大連立騒動の背後には読売新聞の渡辺恒雄氏ほか数名がいると噂されています。私は読売を購読していないのですが、田中康夫さんがゆうべのTBSラジオ「アクセス」で、読売新聞は、大連立は小沢さんが持ちかけたと大見出しで書いていたくせにその翌日か翌々日の社説には「
自民党から持ちかけたとされている大連立」などと書いていたそうです。読売に限らず自民党の流す情報を検証もせずにたれながす新聞とはジャーナリズムの名に値しません。ちなみに、大連立は自民党から申し出たと伊吹さんは明言しています。京都新聞
読売新聞といえばこんなことを思い出しました。
天木直人メディアを創る

 民主主義のためには政権交代が必要ですし、なんだかんだいっても民主党にはここで踏ん張っていただきたいものです。
ラベル:大連立 小沢
posted by ヘリオトロープ at 16:40| Comment(0) | TrackBack(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月03日

土曜日の徒然なるまま

 「『国民のための』法案が通らなくなる」などと首相や自民議員が言うのを聞くと腹が立ちます。「国民のため」ではなく、自分達のためでしょう?よい法案なら野党だって反対しません。自分達のどこが悪くて参院選で負けたのか、おわかりになっていないようですね。
今日も白川さんに共感。

“お化けのような話”をした総理大臣


 その他の興味深い記事

 南京大虐殺被害者の象徴とされる夏淑琴さんを『偽物』とした本の著者に賠償命令が出ました。3K新聞のK森氏(とむ丸の夢参照)と同じ程度の英語力のかたのようです。

阿修羅

 最近初めて訪問したブログですが、見やすい図入りでお勧めです。特に10月30日の記事がおもしろいです。
護憲+グループ・ごまめのブログ
posted by ヘリオトロープ at 14:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月02日

今日もいろいろ気になる話題

 鳩山氏はバリ島のテロについて直接聞いたわけではなく、あとから聞いたと釈明したとのことで、一応書いておこうと思ったのですが、その暇もないうちに次の爆弾発言が出ました。

 田中角栄氏の秘書時代、毎日のようにペンタゴンの接待を受けていたと、法務委員会の席上で突然語り出したのだそうです。だから情報収集に予算をかけるようにと主張したかったようですが、ペンタゴンだってなんの見返りもなく接待するはずがありません。自らスパイだったと告白しているようなものではないか、と批判が出ています。

ZAKZAK

 民主党が出した年金流用禁止法案が参議院で可決されました。衆議院では否決されそうですが。ヤフーニュース

参考に
年金流用禁止法案が参議院に提出された影響を考える


 タカ派の安倍さんから変わって一見ソフトなムードの福田内閣ですが、基本的には路線が変わっていません。
憲法審議会を開催 福田政権発足後、初めて (10月31日19時23分配信 毎日新聞)

 議論するならいいではないかと思いそうですが、公平ではない改憲手続法、結果ありきの審議会は民主的ではありません。

関連記事
阿修羅掲示板


 テロ特措法などに関して、テレビでは「ねじれ国会から歩み寄れるのか」、などとアナウンサーが言っていますが、歩み寄るのがよいとはかぎりませんね。福田さんと小沢さん、こそこそ会談するのでなく、討論してほしかったです。給油量を20万トンが実は80万トンだったことがわかってからも隠していたなど、シビリアンコントロールが問われているというのに、民主党から恒久法を持ち出すなんて、幻滅です。マスコミが自民民主の二大政党などと煽って他の党の存在を消そうとするのは、国民に選択肢を持たせなくしようとする企みではないかと疑ってしまいます。



 さて、アメリカ先住民(オノンダーガ族)のオレン・ライオンズさんのことばです(1990年)

 私たちの生き方では、政治の決め事は、いつも7世代先の人々のことを念頭に置きながら行われる。
これからやってくる人々、まだ生まれていない世代の人々が、私たち達よりも悪い世界で暮らしたりすることのないように、できればもっと良い世界に生まれてこられるように心を配るのが、私たちの仕事なのだ。
私たちが母なる大地の上を歩くときに、いつも慎重に一歩一歩進むのは、これから生まれてくる世代の人々が、地面の下から私達のことを見上げているからだ。
私たちはそのことを、片時たりと忘れない」


ジョセフ・ブルチャック編 「それでもあなたの道を行け―インディアンが語るナチュラル・ウィズダム」  発行:めるくまーる より
posted by ヘリオトロープ at 14:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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