2007年09月20日

マスコミのタブー?

 昨日家に帰ってお茶でも飲もうと思ったら、ちょうどラジオに勝谷さんが登場する時間でした。この前の安倍さんが辞任した理由は何か、で勝谷さんが大胆推理した文春の記事、安倍さんと宗教について、他のメディアは触れていない、ということは、当たっているということなのだそうです。

 なるほど、そういう考え方もあるかもしれませんね。某政治評論家に「あの話は大手マスコミではタブーなんだよ」といわれたそうです。文春の記事を書いた同じ人の週刊朝日の記事では、自分の文春の記事に全く触れていないのは、週間朝日も週刊誌とはいえ大手新聞系だからなのですって。辞任の理由は、時効だけど週刊現代の脱税疑惑やほかにも原因はあるでしょう。ブッシュに引導わたされたという説もありますね。

 安倍さんはじめ自民議員多数と民主の一部議員が統一協会系の大会に祝電を送ったことや、アメリカからの年次改革要望書のとおりに自民・公明が政治を行ってきたことについて大手マスコミがいまだ書かないのはやはりタブーとされているからなのですね。

 勝谷さんによると、街角で遊説(そもそも一般の人は投票するわけでもないし街頭演説などおかしい)するときに、麻生支持のプラカードと福田支持のプラカードの字体が似ていたそうです。そういえば、参院選のとき、うちの近所に貼ってあった自民党と公明党のポスター、同じ画鋲(あまり一般に普及していないようなデザイン)が使ってあったのと同じ構図かしら?素直に言われたことをやる人たちを動員したということなのか… 参院選で安倍さんのまわりに何千人集まったいうのも動員だったらしいです。それに写メールしている人たちが支持者とはかぎらないのに、いかにも盛り上がっているような映像をテレビで流しているのはいかがわしいですね。

 私の駄文が長くなってしまいましたが、お勧めなのは、とむ丸さんの

「国会がおかしい、自民党もおかしい、テレビもおかしい」 です。



天木さんのブログの19日の記事「国連を利用してテロ特措法延長を画策する外務省」もぜひお読みください。

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2007年09月19日

「文民統制無視発言」への抗議集会

 参議院会館会議室で開かれた「文民統制無視発言」抗議集会のご報告です。参議院会館の会議室いっぱいに、弁護士さんたち、共産、社民の議員さんたち、いらっしゃれない議員さんの代理の秘書のかたたち(社民、民主)、一般の人たちが集まりました。報道は東京新聞だけでした(朝日新聞もと後で知りました。失礼しました)

 まず、元自衛隊の佐藤議員の発言は、単に個人の発言ではなく、自衛他の方針であること、幹部の意識であることが資料からわかったということと、立法府である国会の議員が脱法行為をすると堂々と発言することは問題であるというお話がありました。

 自衛隊が教育用に使っているパワーポイントで作成された資料のコピー(情報流通促進計画17日の記事に一部載っています)は具体例というところが50ページほど墨塗りになっているそうです。

共産党・赤嶺政賢さん:
辺野古には事前調査に自衛隊の「ぶんご」が派遣されているが、これは自衛隊法のどこにも書いてない活動であり、自衛隊法に基づかない動きが拡大している。
かつて久間氏は、「法解釈はゴム毬のようにいくらでも伸びる」と発言した。給油活動でも、実際に危険を感じたことは一度もないにもかかわらず、架空の理論を打ち立てている。

社民党・保坂展人さん:
具体例を知らずに審議できないので、国政調査権で開示してもらうようにしたい。既成事実化される前に止めることが必要。小池百合子氏と守屋氏の応酬、自衛隊の情報保全隊が県民感情を調査するといって、当然のように活動の記録をしていることなども問題。

社民党・照屋寛徳さん:
テレビでこの件について見てびっくりした。各政党がただちに憲法違反だと立ち上がると思ったが、鈍感力が身についているのではないか。これは明確な憲法違反だ。米軍再編は米軍と自衛隊が融合することを意味している。一緒に軍事訓練をしたり、アメリカ海兵隊の巨大基地をつくるために自衛艦を派遣している。

社民党・近藤正道さん:
佐藤議員は確信犯である。パワーポイントの資料には「武器を使う積極的な意思がなければ武器を持って救援に駆けつけることはかまわない」とあるが、「積極的な意思」とは心の問題であり、そのような判定できないことを基準にするのはおかしい。
有識者会議は集団的自衛権の行使は憲法違反でないという意見を出そうとしているが、芽のうちにつぶすべき。柳條湖、盧溝橋事件を思わせる。

前田哲男さん:
旧憲法は軍の統制権の独立をうたっていたため、そこには予算が含まれると主張されて国家予算がのっとられた。自衛権の名の下に議会のコントロールをはずれ、現地が中央をひっぱった。現憲法はそれらを否定しているが、自衛隊は防衛省に明治憲法の価値観を持ち込んでいる。

市民代表のかたからは、「小田実さんは、『戦争を知らない人は、戦争に向かっていくときは街に軍歌が鳴り響き、みんなが日本の勝利をひたすら祈っているような異常な状況になると思っているらしい。でも私の経験では、ありふれた日常の中で進行し、戦争へと突入していった』」
「マスメディアでの報道がほとんどないが、最初に引き出したのはTBSテレビだということで評価したい。佐藤議員の判断は本当に出先だけの判断か?官邸は市ヶ谷とのつながりはどうなのか?」などの意見、また、東京大空襲原告団のかたからは、「戦争は突然起きるのではなく、長い準備がある。有事法制、イラク派遣などを見て、ここまできたら言うべきことをいわなくてはという気持ちがもりあがった。平均74歳でもあるので、今言わなくては、という想いがある。知らないところで公然と憲法を蹂躙して戦の準備がなされていることに背筋が寒くなる。安倍政権は国立の追悼施設建設を凍結したが、民間人の犠牲者は戦争の犠牲者と考えていない。現在もう国民保護法には『国や地方自治体の命令により死亡した場合は保障する』と書かれている。」との意見が出ました。

東京大空襲訴訟については

恒久平和のためにさんをご参照ください
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お知らせ

 試験はいつも一夜漬けだった私、三つ子の魂百まで、ぎりぎりになってしまいましたが、お知らせです。19日正午より参議院会館にて「文民統制無視発言」抗議集会があります。

詳しくは
情報流通促進計画
または
杉浦ひとみの瞳
をご覧ください。


絶滅危機品種ジュゴンの生息する海を守るためのメッセージに参加しませんか?

1万人のメッセージで救う沖縄の絶滅危惧種ジュゴン
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2007年09月18日

なんだかね

 今日も暑い一日でした。テレビは総裁選ばかりでうんざりです。もっと報道すべきこと、考えるべきことがたくさんあるでしょうに。どのチャンネルも同じことばかり騒いでいると、裏に何か隠したいことがあるのではないの?と疑いたくなります(笑)

 安倍内閣と自民・公明党が教育基本法改悪など次々17も強行採決したこと、その前の小泉政権の郵政民営化、三角合併などをそのまま進めたことなど、忘れてはなりません。総裁・首相が変わっても、党の本質が変わらないことも頭に置いておかなくては。

天木さんの「総理、政府の存在そのものが不要である事が証明された」が面白いです。

天木直人のブログ

産経新聞の無理にはちょっと笑えます。発信元はまた古森義久氏。

黙然日記

コメント欄も面白いです。
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2007年09月17日

ネメシス

 数日前に知った独立系メディア「デモクラシー・ナウ・ジャパン」、ブックマークしました。

デモクラシー・ナウ・ジャパン
元CIA顧問で作家、学者、批評家のチャルマース・ジョンソンさんの動画をぜひご覧ください。
こちらから

 新しい本「ネメシス」についてです。(3部作の2番目「アメリカ帝国の悲劇」は読もうと思って買ったのですが、積んであります…)

 アイゼンハワーが退任演説で軍産複合体に警戒するよう述べたことは知っていましたが、もっと前にジョージ・ワシントンが退任演説で「常備軍は民主主義の大敵だ。共和制における自由の敵だ」と言ったそうです。なせかというと、「お互い監視しあうはずの行政・立法・司法の三権分立が崩れ独裁に対する防波堤がなくなる。なぜなら常備軍や軍国主義、軍事権力や軍産複合体が地方から首都に税金や権力を引き寄せ権力を集中した帝国大統領を生み、軍事機密が増え、議員でさえ政府を監視できなくなります。」

 世界中に張り巡らされた米軍基地の動向についても述べています。沖縄は日本のプエルトリコという興味深い発言もあります。帝国主義と民主主義は両立しない、銃を持った民主主義などありえない、、また、CIAを廃止しないかぎり世界平和はありえない、と語っています。

 キャスターに希望はどこにあるのかと聴かれ、「ここにいる私達が希望です。アメリカ憲法制度の再構築が唯一の道です。」と答えています。政治や大マスコミには期待できない、無関心層の意識改革が必要、米国市民が立ち上がれば政府を取り戻せる、ということです。

 チャルマーズ・ジョンソンさんは前にテレビ番組で、日本人は今どうしたいのかしっかり考えないと望まない方向に連れて行かれてしまいます、と警告しています。
戦争をしていなくてはなりたたなくなったアメリカ、けれどもそれを続けていると破産するしかない、そんな国に日本はなる必要はありませんね。
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2007年09月16日

暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤさんの本

 暗殺されたロシアのジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの著書「プーチニズム」を読みました。ロシアのメディアでは都合のよい情報しか流されないため、なかなか実像が伝わらないプーチン政権。学校占拠事件ではクレムリンの許可が出ないので誰も交渉に行こうとせず、銃撃戦になって多数の犠牲者が出てしまった。唯一中にはいって乳飲み子と幼児を連れ出した人は、テロリストの仲間と非難された。その前に起きた劇場占拠事件では、ガスが使われたため、死ななくてよい人たちが多数死んだ。表向きは民主主義ということになっているが、ソ連時代の官僚制が復活しつつあり、賄賂が横行し、警察や検察すら例外ではない。裁判官も正義感を持ってきちんと裁判をしようとする人たちは追い出されてしまった。軍隊も腐敗し、上官は部下に何をしても責任を問われず、両親が送ってきた仕送りを奪ったり暴力をふるったりしている。兵士は個人として認められず、ただの権力者のきまぐれの道具として扱われ、人間の尊厳などない。

 ポリトコフスカヤさんの友人でも、時流に乗れた人は成功していますが、賄賂が欠かせないといい、もともとは優秀だったのに時流に乗れずアルコール依存症になってついには殺人事件まで起こしてしまった人もいるそうです。

 孤児院から軍隊に入った人は、軍は家族で住む場所も提供してくれない、殺すのは得意だけれど、他の技術はないから軍を辞めたら殺し屋になるしかない、と言います。息子が大きくなったので条件のよい官舎に入りたいと希望を言ったところ冷遇されるようになり、軍を辞めて行方をくらませてしまったその人をポリトフスカヤさんは心配しています。

 マフィアあがりの「実業家」が何度も殺人、詐欺をやっていても、警察幹部と親しくしているので逮捕されてもすぐ釈放されてしまい、KGBをひきついだ組織を使って株主総会に人が来るのを妨害して会社を乗っ取ったり、やりたい放題しています。

 一方地方では、ウラジオストックでアパートのパイプが老朽化したのに予算がないといって修理してもらえなかったため、暖房が効かなくなり、老人が室内で凍え死にましたが、忘れ去られています。カムチャッカでは原子力潜水艦の艦長が飢え死に寸前ですが、大儀を信じて頑張っています。でも、そういう人は報われません。

 ロシアに住むチェチェン人は麻薬をポケットに入れられたり、手榴弾を持たされて刑務所に送られる危険にさらされています。チェチェン少女を強姦し殺害したロシア軍大佐は海外から圧力がかかってやっと断罪されそうでしたが、精神障害ということになってしまいました。

 ロシアほどひどくないとはいえ、自白強要、機能しない司法、権力者に都合のよい情報ばかり流すマスコミは人ごとといっていられるでしょうか。

 9月22日に文京区民センターに於いてポリトコフスカヤ追悼集会があります。

アンナ・ポリトコフスカヤ追悼集会
―ロシアの闇とチェチェンの平和を考える―


アンナ・ポリトコフスカヤ情報
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2007年09月14日

安倍首相辞任がこのタイミングなのはなぜ?

 安倍さんがこのタイミングで辞任を発表した理由、いろいろな説がありますね。ご紹介しておきながら週刊文春はまだ読んでいないのですが。週間現代に脱税疑惑が載るから、という説もあります。
味方と思っていた麻生さんにはめられたという説もあります。

こんな見かたもあります。

安倍退陣が吹っ飛ばしたアジェンダ

 そういえば、国民新党が郵政民営化を止める法案を出すといっていましたが、すっかりどこかへ吹き飛ばされてしまいましたね。そしてもう日にちがありません。郵政民営化されると、国民の財産がアメリカに流れる懸念のほか、さっそく各種定数料が値上げされることをご存知ですか?

 実はアメリカは日本にもう給油してほしくないという説もあります。

こちら

いずれにしても、共感できるのは白川さんのご意見です。
参院選後、安倍続投を赦した人たちの責任は大きいのです。他の人に替わったらめでたしめでたし、とはなりません。与党の体質も政策もたいして変わらないでしょうし。

永田町徒然草(白川勝彦さんのブログ)
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冤罪について

先週ETV特集で冤罪をテーマにとりあげていました。冤罪で痴漢とされたサラリーマン、富山連続婦女暴行冤罪事件で服役後真犯人が現れ冤罪とわかった人、 選挙違反(志布志事件)で無罪を勝ち取った人たちが体験を怒りをもって述べていました。

 電車で痴漢とされた人は、ずっと否認し続けたが、最初からやったと決め付けられ、裁判も真実を追究する場ではないと感じたと話していました。婦女暴行したとされた人は、家族にも見捨てられたと思わされ、家の見取り図を描けといわれ、後ろから手を持って書かされた、「はい」以外何も言うなと言われた、取調官が殴りそうにかまえているので認めてしまった、と話しました。選挙違反嫌疑の人たちも、「死刑にするぞ」「親と子供を逮捕する」と脅された、とても恐い雰囲気だった、他の人も認めたなどといわれた、ということでした。

 脅迫したり、やってもいないことの自白調書をつくったり、無実の証拠を隠したりした捜査官がたいした処分も受けないのはおかしくないでしょうか。人の人生をめちゃくちゃにし、幸い晴れて冤罪と分かった人でも何年も普通の暮らしもできずひどい目に会わされたのに。
イギリスのミステリーを見ていたら、証拠を捏造した警官が、ばれてすぐ停職にされ、そのうち起訴されるという場面がありました。

 取調べを可視化するべき、という意見に対し、「ユーモアを交えたりしながら自白に導くのに録画してはやりにくい」という元検察のかたはちょっとパニック寸前で苦しそうで、このかたが被疑者で私が取調官なら、クロとみて、すぐ落とせそう、と思いました。

 国連の人権委員会にも勧告されている代用監獄も廃止するべきですし、証拠も保存すべきです。裁判員制度にはいろいろ問題がありそうですが、証拠はすべて裁判員にも見せるべきです。これだけ冤罪を招く条件が変わらないというのに、賞金つきの新しい密告制度を作るのには反対です。国会の議論を通した国民の承諾もなしに、一民間団体に委託し、無責任な匿名での情報提供をさせるなんて、冤罪がますます蔓延しないでしょうか。

天木直人さんのブログ参照

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2007年09月12日

安倍さん辞任はお告げのせい?

 お昼過ぎ、ふとラジオをつけたら、なにかわさわさした雰囲気で、安倍総理が辞任したというニュースでした。会見しているうちにだんだん顔色が悪くなって涙を浮かべていたとか。ちょうど勝谷さんのコラムの時間だったので、内閣改造、所信表明したばかりで代表質問直前の辞任発表だなんて、憲政史上はじめてのこと、何が理由だろうか、という話になりました。

 勝谷さんは、自分は政治学者ではないので、かえって大胆に推理させてもらうと前置きして、明日発売の週刊誌に安倍さんが閣僚の人選を4つのカルトの占い師に頼っていたというスクープが出ることになっており、野党がコピーを持って質問しようとしていたので、答えることなどできないから、辞めたのではないか、世界的にも内閣がカルトにのっとられていたなんて大スキャンダルだ、と言っていました。総理大臣の執務室の机の上にはお札やら鏡やらがあれこれ置かれているのだそうです。慧光塾との関係は前から指摘されていましたし、先日安倍さんのご母堂が真如苑に通っているとか車内吊りの見出しで見ましたが…


 安倍さんとは関係ないかもしれませんが、近いうちに防衛庁がらみのリクルート事件のようなことが発表されるとも言われています。

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2007年09月11日

ポータルサイトの見出しより

 私より年上でも元気で生き生きと活動しているあこがれの女性、アニータ・ロディックさんが急逝されたそうで、ショックです。ビジネスの価値観と自分自身の価値観を切り離すことはできない、といい、社会的責任、人権の尊重、環境や動物保護、コミュニティトレードへの信念を打ち出し、ますます意気盛んだったアニータさんのことを思うと元気がでたのに。
ボディーショップのサイトの「創業者アニータ・ロディック」には次のような文章があります。

 私が特に力を入れて取組んでいるのはグローバリゼーションの問題です。なぜならば、「あらゆるものを犠牲にして成り立つ自由な取引」は私が25年間にわたり取組んできた全ての問題の根本にあることだからです。
1999年11月、私はシアトルに飛んで行き、WTOに反対を表明し、「シアトルの戦い」をその場で目撃しました。催涙ガスに咳き込み、多国籍企業と政治家の態度をまったく情けないと思いながら、その場を離れました。そして私は人権のためにできることをしようという決意をさらに強くしました。全てを犠牲にして利益だけを追求する取引ルールの下で踏みにじられた人権を守るために。

私の人生の中で最もエキサイティングな時は今です。人間は年齢を重ねるほど過激になるものなのです。私が共感する言葉があります。
「年を重ねた女性は、どんな力をもっても止めることはできない。」


アニータ・ロディックさんご自身のサイト


 さて、もうひとつトピックスの見出しで目についたのが「残業代ゼロ法 批判封じに解明?」
舛添氏が「ホワイトカラーエクゼンプション法案」を「家族団欒法案」と言い換えるよう支持したということです。
その上で、「残業代が出なければ、早く帰る動機付けになる」と評価、働き方の改革の一環として取り組む考えを示した。 だそうです。
なんという詭弁!これはサービス残業をさせようという財界やアメリカからの要求です。
人をばかにしたうすっぺらい詭弁も自民党が参院選でノーをつきつけられた理由のひとつであることがいまだわかっていないんですね。

日米投資イニシアティブについてはこちらにわかりやすく書いてあります。最後の数行には共感できませんけれど。
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2007年09月10日

9・11から6年

 テレビでは9・11から6年ということで、速い決断で部下を救った日本人銀行員、救助にむかった日本人消防士、息子をなくした父、亡くなった人たちの遺族に手書きの手紙を送り続けるアメリカ女性がそれぞれの想いを語っていました。たしかに赦しがたい悲惨なことでしたが、真相はどこにあるのでしょうか。そして9・11の犠牲者よりずっと多くの子供たちを含むイラク市民が殺されています。

 森田健作氏が「犯人の若い人たちよりもそういう人たちを洗脳してそんなことをさせた人たちが赦せない」とコメントしました。
そのことばは森田氏と彼の所属する党にそっくりお返ししたいと思います。

 ちなみに、ビルに突入した犯人とされた人の中には別のところで生存している人もいて、迷惑がっているそうです。
posted by ヘリオトロープ at 23:38| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月06日

Sicko

 マイケル・ムーア監督「シッコ」を見ました。ムーア監督というと、「ボウリング・フォー・コロンバイン」や「華氏911度」など重いテーマでもユーモアを交えて描くというイメージですが、アメリカの保険・医療をテーマが今回はあまりにも深刻で笑っていられるところも少ないように思いました。ネタバレになりますが、書ききれないのでぜひ映画をご覧ください。

 最初に登場するのはざっくり切れた傷を自分で糸と針で縫う男性。失業中だから医療費を使いたくないから。次に作業中の事故で指を2本切断してしまった人。中指を繋ぐのに日本円にして七百数十万円、薬指が百数十万円といわれ、中指はあきらめて薬指を繋いだそうです。

 ふたりともけっこういい仕事を持っていて子供たちはみな一流大学を出したカップルは、夫が心臓発作を起こし、妻が癌になって破産し、家を失ってこどもの家の物置部屋に居候するはめになります。まじめに働いて中流家庭で保険にはいっていてもこのありさまです。

 アメリカには先進国で唯一皆保険制度がなく、民間の保険会社が治療を認めてはじめて保険で治療を受けられるのですが、保険会社はなかなか認めようとしません。腫瘍と診断されたのに、治療が必要ないといわれ、なくなった人、全身に転移してしまった若い女性、骨髄移植で助かるチャンスがあるといわれ、弟の骨髄が適合する型だとわかったのに、保険会社に「実験的な治療」だからと断られてみすみす治療をうけられず亡くなった人… 発作を起こし救急車で運ばれたがその保険を扱う病院へ行けと断られ、手遅れでなくなった幼児… 取るに足りない既往症を理由に支払いを拒まれた人。入院費を払えそうもないからと点滴チューブをつけたまま道端に捨てられる人もいます。そういう犠牲の一方で何億円という年収を手にする保険会社の社長… 医師も保険を拒否する診断をするほどボーナスがもらえる仕組みになっています。

 ヒラリー・クリントンが皆保険制度を提唱したとき、反対派は莫大な資金を使ってネガティブ・キャンペーンを繰り広げました。そんなことをしたら社会主義になってしまう!よい医療を受けられなくなる、待ち時間が長くなる、など。
クリントンが大統領になってもヒラリーは沈黙していました。その謝礼として保険会社から日本円に換算して1億円もらったそうです。医療・保険関連のロビイストは議員の4倍もいて、議員達は多額の政治献金を受けています。

 9・11の英雄、消防士たちもボランティアで行った人たちは職員でないからと保障を受けられないでいます。作業中に呼吸器が苦しくなったけれど、生存者がいるなら救おうと頑張った人たちです。マイケル・ムーア監督は政府が最高の医療施設があると主張するグアンダナモにその人たちと治療費で困っている人たちを連れて行きますが、警戒のサイレンを鳴らされ、しかたなく仮想敵国キューバに上陸します。病人をひきつれたムーア監督の顔に笑顔はありません。ところが1ブロックごとに薬局があり、アメリカで1万円以上する薬がけたちがいの安さ。病院も無料で「心配しなくていい」とキューバの医師に言われ、涙を流す人々。

 イギリスも医療は無料。民主主義と密接な関連があるということです。戦後空襲で街ががれきになったときに助け合いの精神が生まれたとも。フランスもカナダも医療費はただ(税金から)。収入の多いひとが少ない人を助けるのはあたりまえ、というカナダ人に社会主義者かと聞くと、保守派の党員だが、医療はそれとは関係ない、という答えが帰ってきます。

 フランスでは政府が国民を恐れているが、アメリカは国民が政府を恐れている、その違いがこういう結果になるのだ、という説も。
日本でも参院選の結果が出てから自公の言うことが変わってきたのを目の当たりにして、納得がいきますね。

 「官から民へ」「自己責任」の行き着く先を見せてくれる反面教師、アメリカの姿。日本でも小泉内閣で保険会社のビジネスチャンスを増やすべく「医療改革」がアメリカの年次改革要望書に沿って行われ、安倍さんも「カイカク」を継続するなどと言っています。その流れを止めないと、このシッコの悲惨がひとごとでなくなってしまいます。

シッコ公式サイト


もし混合診療が解禁になったら
 
 
タグ:医療
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2007年09月04日

大田洋子「屍の街」

 大田洋子著「屍の街」(講談社文藝文庫)を詠みました。著者は広島に疎開していて被曝しました。
 
 序の「著者から読者へ」には、「私は『屍の町』を書くことを急いだ。人々のあとから私も死ななければならないとすれば、書くこともいそがなくてはならなかった」とあります。「屍の街」の出だしは、被曝後近郊の田舎に暮らす著者のまわりで、被曝直後生き残って元気にしていた人たちが次々死に、著者もいつ同じ症状が出るのではないかと、1日に幾度も髪をひっぱって抜け毛の数を数えたり、手足の皮膚に斑点があらわれないか調べるという、死の恐怖にさらされる日々にあることから始まっています。

 「私」は原爆投下のとき、まだ2階の蚊帳の中でぐっすり眠っていましたが、大地を震わせるような恐ろしい音が鳴り響き、屋根がはげしい勢いで落ちかかり、気がつくと、窓ガラスも壁もふすまも屋根もなにもかも崩れ飛んで骨ばかりになった2階で壁土の煙の中にいました。やっとのことで降りて、無傷だった母とお岩さんのような顔になっている妹と避難します。

 街の惨状については、「はだしのゲン」の中沢啓治さんもとても直視して描けないというところまでしっかり見据えています。
「私」と妹はけがをしていたので手当てをしてもらおうと病院に向かいますが、街筋でも通りでもない芥屑やがらくたでふさがり、あちこちに死体がころがる道で、こんな会話をしています。

「お姉さんはよくごらんになれるわね。私は立ち止まって死骸を見たりはできませんわ。」妹はとがめる様子であった。私は答えた。
「人間の眼と作家の眼とふたつの眼で見ているの。」
「書けますか、こんなこと。」
「いつかは書かなくてはならないね。これを見た作家の責任だもの。」


 巻末の「作家案内」によると、大田洋子は母の離婚、再婚により複雑な家庭環境に育ち、江刺昭子の評伝では「傲慢で、不遜で、けちで、偏狭で、我が儘で、陰惨で、残忍で、あまりに自己中心的で他への思いやりのない態度」とさんざんな書かれようです。「女人芸術」で作家として活躍するようになりますが、「女人芸術」が廃刊になってからはいばらく鳴かず飛ばずになっていました。1938年中央公論社「知識階級総動員懸賞」に変名で応募した「海女」が第一席をとります。翌年朝日新聞社「創立五十周年記念懸賞小説」に長編「桜の国」が第一席に入選、当時大金であった賞金1万円を獲得しました。この「桜の国」以来大田は15年戦争の時流に乗ったといえ、開戦の知らせについては「涙を流し、目覚めるような想いがし、新鮮な焔をかんじた」と書いているそうです。

 けれども、「屍の街」には、次のような文章もあります。

「戦争中、私どもは自分の言葉を欺いていなくてはならなかった。云いたいことが云えぬと嘆くけれど、云いたくないことやしたくないことを、云ったりしたりしなくてはならなかった。それは非常に苦しいことであった。」

 気を許せる友とは、日本が負けることはわかているけれど、どのように負けるか、などと話し合うエピソードが書かれています。
広島がほとんど空襲に遭わないことで、広島の人々がアメリカが別荘地にするつもりなのではないかとか、広島からの移民がアメリカのためによく働いているからお義理だろうか、などと噂しあっていたというのも興味深いです。

 次のような文章もあります。

「… 軍国主義者たちが、捨て鉢な悪あがきをしなかったならば、戦争はほんとうに終わっていたのだ。原子爆弾は、それが広島であってもどこであっても、つまりは終わっていた戦争のあとの、醜い余韻であったとしか思えない。戦争は硫黄島から沖縄へくる並のうえですでに終わっていた。だから私の心には倒錯があるのだ。原子爆弾を我々の頭上に落としたのは、アメリカであると同時に、日本の軍閥政治そのものによって落とされたのだという風にである。」

 
 大田洋子は「原爆を喰いものにしている」「原爆ものはもうたくさん」といった文壇、ジャーナリズムの風潮に抗して書き続けました。


 「屍の街」より。

「原子爆弾を征服するものも世界の誰かが考えるだろう。原子爆弾を負かすものが出来ても、戦争は出来るにちがいないけれども、それはもう戦争ではない。いっさいを無に帰す破壊である。破壊されなくては進歩のない人類の悲劇のうえに、いまはすでに革命のときが来ている。破壊されなくても進歩するよりほか平和への道はないと思える。今度の敗北こそは、日本をほんとうの平和にするためのものであってほしい。
私がさまざまな苦悩のうちにこの一冊を書く意味はそれなのだ。」 



 この文庫本には原爆で受けた心の傷により、神経症となって精神科に入院する体験をもとにした「半人間」も収録されています。

 
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2007年09月03日

冤罪死刑囚の番組

 この前少しご紹介したクローズアップ現代のアメリカの冤罪死刑囚について、しっかりまとめていらっしゃるブログがあります。

ダイイン 冤罪と死刑

日本には証拠品保存の義務がないなど、私が忘れて書かなかった問題点など、ぜひお読みになってみてください。
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2007年08月31日

戦争体験を語り継ぐ

 前宮良英加さんのことを多くの人に知って欲しいと語り続けている、外間さんの戦争体験のお話を、忘れないうちに。

外間さんは0歳だったので、どんな悲惨な体験をしてもご自身の記憶はないのですが、お母様からいろいろお聞きになったそうです。

 父は守備隊に招集されて戦死、母と祖父母、5歳の兄と防空壕に隠れていたところ、日本兵が来て、作戦に使うから出て行け、と追い出されました。行くところがないので墓穴に隠れたそうです。沖縄のお墓は大きいので一家が身を隠す場所はあったのですが、土葬の腐乱死体と一緒では到底長くはいられず、外に出て他の防空壕にはいりました。ところが、そこにも日本兵が来て、出て行けと言われました。軍刀をカチカチさせて威嚇するので、あわてて出たため一家離散となってしまいました。

 母は外間さんを背負って逃げ回りました。撃たれそうなときは、普通うつ伏せに伏せるところを、背中の子を守ろうと仰向けになったそうです。おおぜいの人がぞろぞろ歩いているところに、軍艦から砲弾が撃ち込まれ、たくさんの人が犠牲になりましたが、母子は九死に一生を得ました。けれども、水も食糧もなく、捕虜になるのが1日遅れたら死んでいただろうと母は言っているそうです。捕虜になったら辱めを受けて惨殺されると聞かされていたが、米兵がビスケットをまず自分が食べて見せてから外間さんの口に入れたのをみて、安心したそうです。
離れ離れになっていた上の子が病院に収容されていると知り、夜はレイプ事件が頻発していたので夜が明けるのを待って駆けつけたところ、冷たくなって埋葬されたところでした。この5歳で亡くなった兄のことを語るときには今も母は泣きじゃくる。


 最近ネットカフェ難民の若者が、戦争にでもなればこんな状況が変わるのではないか、だから戦争になればいい、などと言っているそうだけれど、実際に戦争になったらどんなことになるのか、語り継がなくてはならない、とおっしゃっていました。




 ところで、9月21日に日比谷公会堂にて、「あの戦場体験を語り継ぐ集い」というのが開催されます。いかなる政治的、宗教的立場もとらず、公的支援も受けず、ただ「戦争体験」を掘り起こす会だそうです。

午後1時から4時 入場無料


9・21に集う500人実行委員会の広報ブログ

戦場体験放映保存の会


このかたたちは、元兵士の戦場体験DVDを収録し、記念館を作ることを目標にしているそうですので、お問い合わせなさりたいかたは上記のブログに連絡先があります。
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2007年08月30日

アメリカの冤罪死刑囚

 ゆうべNHKでアメリカには百数十人以上の冤罪の死刑囚がいると報道していました。メモをとっていなかったので、ご覧になっていた方、間違っているところがあったら教えてください。

 DNA鑑定の進歩により冤罪が晴らされるようになり、2ヶ月に一度の割で、死刑囚の冤罪が明らかになっているそうです。なぜそのようなことが起きるのかというと、目撃証言の間違いが一番多く、次が自白の強要です。
 写真の一覧表を見せられて「この中に犯人がいるか?」と聞かれると、実際はそこに犯人がいなくても、一番似た人を選んでしまう心理が働くそうです。それを防ぐには1枚見せて返事を聞いてから次を見せるようにするということです。

 検察が陪審員に一部の証拠しか見せずに判断を誤らせることもあるそうです。ビデオも自供している部分だけでは前後にどういうことを言ったりしたりしているのかわからないから、取調べの全過程を録画して透明性を高めることが必要とのことでした。

 日本でも、裁判員が無実と思うような証拠は混乱するから出さないなどと言っていますし、取調べが一部録画されるようになったといっても、一番問題な代用監獄はあいかわらず密室な上に、検察の録画も一部だけなので検察に都合がよいところだけになりかねません。

 アメリカではあまりの冤罪の多さに死刑を凍結して議論しようという動きが高まっています。今百人以上が冤罪で死刑囚になっていることがわかったということは、すでに無実の罪で殺された人がかなりいる、ということではないでしょうか。これでは中国の人権がどうこうなんて非難している場合ではありませんね。

 私は亀井静香さんの講演を聞いたことがないのですが、聞いた人によると、警察出身の亀井さんはそのあたりの恐ろしさを知っているから死刑に反対していらっしゃるそうです。
タグ:死刑
posted by ヘリオトロープ at 11:45| Comment(3) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月29日

日本の司法って…

 長野智子さんのブログを久しぶりに見てびっくり。「犯行」のあった日時、「被害者」が他の人と一緒にいた事実がありながら、実刑判決が出たそうです。

長野智子ブログ




 るかさんの「言の葉工房」からの転載です。大阪では世界陸上が行われていますが(ですよね?興味がなくて…)、ホームレスの人たちが長居公園から追い出されたこと覚えていらっしゃいますか?開会日に抗議のビラまきを計画していた人が予防拘束的に逮捕されました。


(以下、転載歓迎)
-------- Original Message --------

大阪府警による弾圧を許すな!
N君を今すぐ返せ!

大阪府警によるまたしてもとんでもない弾圧が起こりました。
8月24日午後1時ごろ釜パトのメンバーであるN君のアルバイト先や別のメンバー宅ともう1ヵ所が家宅捜査され、N君は逮捕されてしまいました。

逮捕理由は「道路運送車両法違反」という耳慣れない法律ですが、要するにN君が大阪市内では使用してはならないディーゼル車を昨年中に市内で運転したということです。しかしN君はこの車両を半年以上使っていません。

驚くべきことに、このような事例で逮捕されたのは日本で始めてということです。なぜそうまでして大阪府警はN君を逮捕する必要があったのか。

それはN君が長居公園の強制排除や住民票の強制削除など日雇・野宿労働者への攻撃に対しての抵抗を先頭で闘っていたからであり、だからこそ大阪府警は世界陸上開会式前日にN君をこのような「微罪」で逮捕したのです。

これは世界陸上開会式への抗議の声を圧殺しようとする予防拘禁に他なりません。私たちはこのような大阪府警の弾圧を絶対に許しません。

知っての通り、今年の2月5日大阪市はN君ら長居公園で生活していた野宿の仲間のテントや小屋を強制撤去しました。

それは5000筆を越える強制撤去反対署名を無視し、ヤラセで「排除を求める地域の声」をつくりだし、多額の税金を投入して、野宿の仲間たちの要求や質問に何一つ答えることなく強行されたのでした。

なぜこのような暴挙を強行したのか、その理由は明らかに天皇出席の世界陸上のためです。
野宿者の強制排除と天皇制や国際的なイベントは決して無関係ではありません。

これまで天皇や皇族が出席する式典のために、そして「国威」の発揚が迫られるオリンピックなど国際的なイベントのたびに、目障りとされた野宿者はまさに「ゴミ」のように排除されてきました。

昨年のうつぼ公園の代執行であり(世界バラ会議)、2005年名古屋白川公園の代執行であり(愛知万博)、長居公園でも97年なみはや国体、2002年サッカーW杯の時にも野宿者排除の嵐が吹き荒れました。

また大阪市は日雇・野宿労働者2088名もの住民票を強制削除し、高齢日雇労働者や野宿者の失対事業である「高齢者特別就労事業」(年間約3億円)を「予算がない」という理由で削減する計画を進めています。一方で世界陸上には40億もの税金を投入しながら!

大阪市は天皇出席の世界陸上を利用して「環境美化」「公園整備」の名目で野宿の仲間を排除し、仲間の生きる条件を次々と奪おうとしています。そしてその動きに呼応するかのように警察はN君を「微罪」で逮捕し、世界陸上開会式への抗議の声を圧殺しようとしたのです。今どきこんな無茶な手法を使って!

うつぼ・大阪城公園、長居公園の強制撤去、昨年の9・27弾圧(反排除を闘う5名の仲間の逮捕。今年8月9日には全員が執行猶予で釈放)、住民票の強制削除、特別就労事業削減計画、司法・行政が一体となって貧困者の生きる条件を次々に奪おうとしているのです。

貧困者への戦争、棄民化政策とも言える状況の中で行われる世界陸上、そして今回の弾圧を私たちは絶対に許せません。

ぜひとも多くの皆様が私たちと共に抗議の声をあげていただくように心から訴えたいと思います。

野宿者排除の世界陸上弾劾!
大阪府警はN君をすぐに返せ!
弾圧粉砕!闘争勝利!

釜ヶ崎パトロールの会
kamapat@infoseek.jp 090-8380-0269(内山)

大阪府警に抗議の声を!
大阪府警察本部
〒540-8540 大阪市中央区大手前三丁目1番11号
TEL06-6943-1234
-----------
(転載終わり)

情報流通促進計画の記事を参照なさってください。

排ガス規制違反での逮捕について予防拘禁の復活と批判〜大谷明宏氏指摘

posted by ヘリオトロープ at 11:21| Comment(0) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月28日

宮良英加さんを知っていますか?

 沖縄に観光客もめったに行かない「沖縄師範健児の塔」というのがあるそうです。鉄血勤皇師範隊に動員されて亡くなった人たちを悼んで立てられた塔です。宮良さんもそこに名前を刻まれています。11年前に宮良さんを知って、その生きた跡をたどればたどるほどその人格に感銘を受け、今こそ宮良さんのことを広く知ってもらいたいと情熱を燃やしている人がいます。昨日の神奈川新聞、6月22日の東京新聞夕刊などでも紹介された外間喜明さんです。

 外間さんが最初に衝撃を受けたのは、宮良さんが壮行会で残した「一度は生徒を教えてみたかった。戦争は非情だ。どんなに勉強したくてもできない。戦争のない時代に生まれたかった」ということばでした。宮良さんは成績はトップで、広い心の持ち主だったことは、捕虜になって木に縛り付けられていた米兵に食糧と水を与えて日本兵に銃床でひどくなぐられたエピソードからもわかります。生きて教師になる日があったなら、全人格的な教育を実践したに違いない、と外間さんはおっしゃっています。

外間さんの本「うちなー讃歌」(かりゆし出版)についてこちらで一部内容が紹介されています。美しい自然と生き生きとした表情の人々の写真と詩の本です。宮良さんのことも書いてあります。

 宮良さんは62年前に亡くなったけれども、宮良さんは今必要とされている、9条を守ろうというさまざまなグループを繋ぐ役をするのは宮良さんだ、と外間さんは考えています。

 宮良さんはひめゆり隊員に看取られて亡くなりました。ガス壊疽で右手を切断されようというとき、「待ってくれ、チョークが持てなくなる」と言ったそうです。

 沖縄出身の外間さんの戦争体験のお話も伺いましたが、後ほど書かせていただきます。
タグ:沖縄 
posted by ヘリオトロープ at 14:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月26日

「オレの心は負けてない」

 「オレの心は負けてない」を見ました。16歳で騙されて従軍慰安婦にされた宗神道さんと「在日の慰安婦裁判を支える会」が訴訟を起こす決心をし、事実は認められたものの、「国際法は個人には適用されない」「20年という時効が過ぎている」などという理由で敗訴、最高裁で棄却されるまでを撮ったドキュメンタリーです。こういう人がいたと記録する映画でも作って欲しい、という本人の言葉に動かされた人たちがこの映画を作りました。監督は安海龍さんです。

 支える会の人たちも、宗さんは一部の隙もない鉄の鎧を着ているような人で、こういう人と一緒に裁判を闘えるのだろうか?と最初の頃思ったそうです。今までの人生で叩かれて叩かれて鍛えられてきた鉄のように思えます。疑いは支える会の人たちにも向けられることがあったそうです。「神も人も信じない、私が拝むのは私の心。私の心は正直だから」という宗さん。
宗さんのことばは力強く、「うつくしい国」などという人が発するうすっぺらな言葉と対照的です。辺見庸さんの言う「贋金の言葉に対抗する堅い言葉」はこういうものなのだと感じます。

 宗さんは中国にふたり子どもを残してきたそうです。慰安婦にされていた7年間に何度か妊娠し、ひとりで出産し、死産したときは生きている赤ん坊のようにいきんでも出てこないので手袋をして自分で取り出しました。なんとすさまじいことを強いられていたのか。時に前線に送られ、穴を掘って毛布を敷いたところで兵士の相手をさせられたそうです。(母や妻や婚約者が千人針なんか縫って無事を祈っていたのにそんなことをしていたのかと思うと男ってあさましい、と女子高生のころなら思ったでしょう。今も思わないでもないけれど、恐怖を紛らわせようとしたのだろうか、などとも思います)

 窓もない部屋で逃げようもありませんでした。なぐられて耳が遠くなり、補聴器を使っています。刀の傷も残っています。

 終戦になり、結婚しようという日本兵を信じて日本についてきたが、着いたとたんに男は豹変した。駅で置き去りにされ荷物も盗まれ、自殺を図った。そのとき救ってくれた人が紹介した在日の人と結婚した。どうしてこんなになったのかと聞かれても恥ずかしくて答えられなかった。性生活はなかった。あとで考えるとお金がもったいなかったが、大酒を飲んだ。夫はお金は必要なものだからと諭してくれた。とてもいい人だった夫の仏壇に手を合わせる画面から、宗さんの心からの感謝と敬愛が伝わってきました。

 支える会の人たちの前で話すときは涙を見せることもあるけれど時に笑わせ、歯に衣きせぬことばがぽんぽん出るのに、高校生を前にしたときには、自分が慰安婦にされた年頃ということがあって、万感が胸に迫って、涙ぐんで言葉がなかなか出ませんでした。

 この映画は、宗さんが講演を重ね、自分の言葉を信じてくれる人たちと出会い、だんだんと人間不信が回復していく記録でもあります。

 1審で敗訴したとき、裁判はとても疲れるし家で犬と戯れて気楽に暮らす方がいいかもしれない、ともらしますが、やはり日本政府に筋を通してもらいたい、という思いが困難な道を選ばせました。

 宗さんはことあるごとに「戦争はしちゃいけない」と言います。若い人たちに自分のような思いをしてほしくない。その魂のことばが直球のように胸にすとんと落ちて響きつづけています。

 上映後、宗さんと監督の挨拶がありました。映画の感想を聞かれた宗さんが「半分恥ずかしくて、半分かっこわるい…」と言うと会場からは「かっこいいよ」という声が。歌も出ました。歌はつらい現実に生きる人間にエネルギーを与えてくれるものなのだとつくづく思いました。

 
posted by ヘリオトロープ at 12:16| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月24日

「シッコ」・医療改革・農政

 前から見たいと思っていたマイケル・ムーア監督の「シッコ」がいよいよ明日から公開されます。公式サイト

「先進国で唯一、国が運営する”国民健康保険”が存在しないアメリカ。よって国民は民間の保険会社に加入するしかなく、6人にひとりが無保険で、毎年1,8万人が治療を受けられずに死んでいく」―公式サイトより―

以前テレビに、癌にかかっているとわかっているけれど、治療費が払えないので放置している、という人が出ていました。それなのに、1度だけ検査した費用の請求が約30万円来て頭をかかえていました。
 
保険に入っている人でも、一度大病をしたら破産するのだそうです。そしてブラックウォーターやハリバートンといった会社から高収入の仕事があると言う勧誘の電話があり、気が付いたらイラクにいた、ということになることがあるそうです。その人たちはイラクで犯罪を犯しても軍法会議の対象にならず、戦死しても戦死者にカウントされません。

戦争の民営化については下記をご参照ください。

イラクにいる我らが傭兵

 話を医療に戻しますが、小泉さんはアメリカの年次改革要望書の要求どおりに「医療改革」を行いました。安部+自民党もあいかわらず「カイカク」を進めなくては、と言っています。新聞などにもよく「カイカクが後退してはならない」などと書いている人がいますが、そういう人が考えているのはビジネスチャンスのことであって、国民のことではないでしょう。
「シッコ」は自公の(公明は路線変更?)カイカク路線がこのまま進められた場合行き着く社会といえるのではないでしょうか?まだこの映画、話を聞いただけで見ていないので、推測ですが。

アメリカに「右に倣え」の医療改革制度
実によくまとまった記事でおすすめです。こういうかたや白川勝彦さんがいらした頃の自民党なら支持できたのに。自見さんは今回国民新党から参議院に当選なさいました。


もうひとつ気になること。

農地法:農水省が原則転換「自作農」から「利用農」へ


 日本の田舎にプランテーションができてニートやフリーターが低賃金で使われ、あるいは季節労働者になるような、スタインベックの怒りの葡萄の世界の出現を危惧するのは考えすぎでしょうか。自民は民主党の政策を「ばらまき」と批判しますが、企業に都合のよいようにするためにはばらまくのですね。
農地改革に200億円超=大規模化へ奨励金、来年度予算要求−農水省
posted by ヘリオトロープ at 13:08| Comment(0) | TrackBack(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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