2007年12月10日

やはり頼りになるのは「たしかな野党」か、と思ったり…

 国政選挙の際の電子投票機の導入に、共産党以外が賛成しそうだとのこと。このまえご紹介した堤美果さんの「アメリカ弱者革命」には、「電子投票機の不調で投票できなかった」「貧しい人の多い地区では人口に対して台数が少なくて投票できなかった」「ケリーのボタンを押しても『ブッシュでよろしいですね?』の確認画面しか出ない」などの証言が書かれていました。また、マイケル・ムーアも電子投票機なら不正が簡単にできると言っていたように記憶しています。付帯決議など、あまり意味がないのではないでしょうか。大連立騒ぎでもわかったように、権力にしがみつくためなら何でもする人たち、普通に選挙したら負けるとなったら、何をするかわかったものではありません。


村野瀬玲奈さんのブログ記事 「電子投票は民主主義にとって危険だと思う、特に今の日本では」

とむ丸さんのブログ 電子投票法案 野党は再考して!

 とむ丸さんのブログ中で知ったのですが、2004年三重県四日市市の市議補選では、投票所に足を運びながら、電子投票機の操作を途中でやめて帰ってしまった人が13000人超、投票者数の14%を占めているそうです。それに対し、佐々木氏のHPによると、「法案提出者の原田義昭議員(自民)は『(トラブルが起こっても)一部であり、全体の選挙結果には影響しない』と答弁しました」だそうです。「一部」の人の選挙権はどうでもいいという感覚にもあきれます。
(いつも思うのだけど、子どもの学力、道徳心の低下より、政治家の学力、道徳心が心配なので、立候補者には一般常識、憲法や民主主義を理解しているか、道徳心の程度がわかるような小論文などの試験を受けてもらって成績を公表し、選挙の参考にさせてほしいものです。)

 母が入院したため、更新がとどこおりがちなのですが、病院でTBSの「報道特集」を見るともなく見ていたら、自民党の宣伝のような内容にびっくり。いかにも自民党が国民寄りに変わり、民主党は何もしていない、と思わせたいように見えました。消費者被害に対する対策は自民が頑張っているのか知れませんが、宣伝のための行為のようにも思えます。なぜなら、弱者に負担が大きい消費税導入を図ったり、国民のためにならない法律や、アメリカさま言いなりの牛肉輸入、約束を護ることが不可能な年金問題など、マイナスになることの方がずっと多いからです。


 狂牛病は特定危険部位をとれば安心というものではありません。プリオンが病原体だという証明もまだできていませんが、プリオンは全身をめぐってから特定危険部位に集まります。まわっている最中か、もう集まったかなんて、全頭検査するならともかく、どうやってわかるのでしょう?仮に特定危険部位に集まった後でも、狂牛病はほんのわずかな病原体でも感染しますから、もうjこれで安全とは言えません。小泉時代にあった「骨が混ざっていたから輸入停止」というのも、骨がなければ安全という錯覚を起こさせるためのパフォーマンスだったのではないかと疑いたくなります。

 
 サンデー毎日に吉永みちこさんの「無駄遣いやめずに金の無心とはいい根性している」には全く同感です。最初に高い数字を出して、それからちょっと引いて、それくらいならしょうがないかと思わせる手口も汚い、と書いていますが、本当にそのとおりです。
防衛疑惑で氷山の一角が見えてきた税金の無駄遣い、いらないダムや道路建設などをそのままにして消費税上げなんて、穴の開いたバケツに庶民から搾り取った血税をつぎ込むようなもの。

 国民のためにならない法律、労働契約法が、民主党が賛成にまわったため成立してしまいました。
前出のとむ丸さんのブログ

 身障者自立支援法同様、聞こえはよいけれど内容は違う法案、人権擁護法案がまた浮上しています。
人権擁護法案ポータルwiki

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2007年12月05日

天木さんのブログから

いつも鋭い天木さんのブログですが、3日の記事は「この国はすでに戦時下にあるのではないか」でした。おおげさとお思いでしょうか?
日本版US-VISIT(J-VISIT)といって、来日する外国人に、それも永住許可を持っている人も含めて、顔写真撮影と指紋採取を義務付ける、という制度が開始されました。世界数十カ国から抗議が寄せられています。この制度はアメリカで先に導入されていますが、実際入国を阻まれているのは、テロリストではなく、人権活動家などだそうです。テロリストの入国を防ぐにはしかたないじゃない、という一般の日本人も、アメリカに立ち寄るだけでも顔写真と指紋を取られるというと、「えっ、嫌だ」と言います。

JAL「米国入国時のデジタル指紋認証・顔写真撮影について」

保坂展人さんのどこどこ日記


 外国人を犯罪者扱いにするのは差別ではないか、と考えるかたもいますが、問題はそれに終わらず、最終的には国民全部の生体情報を管理することに繋がるのではないか、と懸念されることです。

 検索して出会った宮台さんのご意見もご参照ください。

国家を草刈り場とする各エージェントの権益争奪戦について(ある対談)
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2007年12月04日

気になることいろいろ

 額賀さんの証人喚問は見送られましたが、その日の宴席に額賀さんがいたかいなかったかは、防衛利権の闇の解明の糸口のひとつかもしれませんが、瑣末なことだと思います。問題は、「機密」を口実にして、その陰に利権の構造ができあがっており、税金が湯水のように使われていることです。小泉さんが「改革」と連呼したとき、支持した人たちは、そういう税金の無駄、天下りに象徴される官僚の既得権、官吏主義を変えてくれるものと期待したのではないでしょうか。ところが実際には防衛省ひとつとってみても、守屋さんを重用して、こんなにしたい放題させてきた責任は小泉さんにもおおいにあるのではないでしょうか。
この疑獄の闇はアメリカ側にも拡がっているらしいのですが、どこまでが白日の下にさらされるのでしょうか。どんなにマスコミが他の事で大騒ぎしても、この件は目をそらされてこのまま忘れてしまってはいけないことです。

保坂展人のどこどこ日記



米海軍機関紙が報道

2003年の赤旗の記事です。
『“海上自衛隊艦船がイラク戦争から帰還”―。二十日にインド洋から海上自衛隊横須賀基地に帰港したイージス護衛艦「きりしま」など海自艦船三隻について、米海軍横須賀基地の機関紙「シーホーク」二十三日号は一面トップで、こう報じました。…(略)』


 ゆうべのTBSラジオ「アクセス」で聞いた田中康夫さんとゲストの山崎養世(やすよ)さんの対談で聞いたこと。道路公団を民営化するということは、高速料金は無料になることがなく、新しい道路が作られ続け、借金が増え、借金はいつまでも利息が4パーセントという計算の上に成り立っているので、利息があがったらさらに大きな金額になり、国民のつけにまわされる、ということだそうです。高速料金が高すぎるから、普通の道路を使い、渋滞するから新しいバイパス道路を作る、ということをやめ、料金をただにして、あるものを使うようにするべき、というおふたりの意見でした。

山崎養世氏「日本列島快走論」
 
アクセス特集「フィブリノゲンに関する問題にもの申す!!!」
 田中康夫氏がC型肝炎被害者救済のうそを暴いています。ネットでお聞きになりますので、ぜひお聞きになってみてください。
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2007年11月30日

人間の安全保障

 「人間の安全保障―アフリカについて考える」という講演を聴きました。講師は片岡貞治先生です。

 講演の前にアフリカは音楽抜きでは語れないということで、ムクナ・チャカトゥンバさんのパーカッションと歌の演奏がありました。太鼓の響きとリズムがなんともいい感じです。「ガンバロウ」という歌がありましたが、意味は日本語と同じなのですって。
 
 講演の内容ですが、きちんとしたまとめではありませんが、印象に残ったところを書いてみますね。
 
 アフリカには53カ国あって、以前はサハラ砂漠より北と南に分けて見られていましたが、現在文化的違いがあってもEUのようにひとつと見るようになってきているそうです。ほとんどの国が植民地にされ、働き手を奴隷として奪われたため、発展が遅れ、植民地解放後、一時は発展の兆しがあったものの、冷戦時代にはいると代理戦争の場にされました。冷戦時代が終わると、それまで武器と一緒に送り込まれていた経済援助がひきあげられ、人権侵害や放漫経営を行っていたのが、とたんに変化を求められるようになりました。

 現在、危機管理、紛争解決においてかつてなかったような軍事介入装置や平和構築スタイルの実験場になっています。また、石油などの資源をめぐって中国はじめ各国がアフリカにおもねりはじめています。ポジティブな面でもネガティブな面でも、今アフリカが注目されるようになってきています。また、経済的には一番発展していないどころか、後退している大陸ではありますが、国連における53票は結果を左右するので無視できません。

 負け組・勝ち組を厳しく分けるグローバリゼーション・市場優先主義により、アフリカは「負け組」のレッテルを貼られ、貧困層が増えています。人口8億人のうち、半分が15歳以下で都市に住んでいるそうです。食糧の自給率も下がっており、2050年までに倍増する人口を養えるか懸念されています。

 従来「安全保障」というと、国の安全保障を指しましたが、1980年代に「人間の安全保障」ということばが出現しました。1994年UNDPの「人間開発報告書1994」にてこの概念が正面から提唱されました。1998年小渕首相が「人間は生存を脅かされたり、尊厳を冒されたりすることなく創造的な生活を営むべき存在である」と述べ、その後日本政府は「人間の安全保障基金」を設置して、アナン国連事務総長を巻き込んで、国連に「人間緒安全保障委員会」を設立しました。

 外部からの脅威、内戦や独裁、暴力などだけが人の安全を脅かすわけでなく、貧困のあまり選択の自由がない状況などにあっても、人間の安全保障がされているとはいえません。ただ、「人間の安全保障」の概念は定義があいまいなために、国際的な合意がまだできあがっているとはいえないのだそうです。

 今、アフリカは人間の安全保障を最も必要としています。日本の防衛費は5兆円ですが、それにひきかえ、ODAはJICA職員の給料なども含めて7800億円です。私達がアフリカを遠い国だと思わずに関心を持つことが、アフリカにおける人間の安全保障の実現に遠回りではあるが繋がっていくとのお話でした。


 小渕さんはいいことをおっしゃっていたんですね。
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2007年11月29日

「4時間で覚える地球語エスペラント」

 エスペラント語に興味が湧いたので、さっそく本を借りてきました。買っても3日坊主で終わる可能性もあることですし、もっと勉強したくなったら買うことにします。大杉栄は3ヶ月でマスターして学校を開いたそうですが、彼は特別頭がよいのだとしても、自然発生の言語と違って文法も発音も規則的で整然としています。

 たとえば、不定冠詞はなくて、定冠詞はlaのみ。男性、女性、複数などの違いはありません。名詞の語尾はo、複数はそれにjがつきます。格は主格のほかには対格(「〜を」のような目的語)がありますが、nをつけるだけです。形容詞の語尾はa、副詞の語尾はeです。動詞も人称、単数複数関係ありません。

 アクセントは後ろから2番目の音節にあり、発音も規則的なので、これなら録音再生機器が普及していなかった時代でも、比較的簡単に教えたり習ったりしやすかったと思われます。

 ザメンホフは当時ポーランド領だったリトアニアの、リトアニア人、ロシア人、ポーランド人、ドイツ人、ユダヤ人が混在して住んでいた町にユダヤ人として生まれ、ことばが通じないために諍いが起きるのを見て育ち、世界語を作ろうと考えるようになったそうです。一時イスラエル建国のシオニズムに加わったものの、パレスチナ人を苦しめることに気付いて身を引き、宗教間の橋渡しをする宗教運動を起こしたものの、それもまだ民族主義から抜け切れていないと感じて、ついには、人類人主義にたどりついたということです。人類人主義とは、「自分は人類の一員で他民族に偏見も差別も持たない」という思想です。

 日本では二葉亭四迷がロシアでエスペラント語と出会って帰国後入門書を発行してベストセラーになり、岡山で教師をしていたガントレットが独学して通信教育を始め(山田耕筰も弟子だった)、新渡戸稲造がエスペラント語の世界大会に出席するなどして、活気づいたそうです。片山潜や吉野作造の名も見られます。

 多様性を認めて交流するための道具として作られたエスペラント語ですが、日本では、日本エスペラント協会の中立性に満足しない人たちが日本プロレタリア・エスペランチスト同盟を作ったり(特高の弾圧により壊滅)、宗教の布教活動に利用しようとした人たち(大本教)がいたり、右翼が日本の中国侵略を正当化するエスペラント語のパンフレットを配ったり、と少しきなくさい歴史があったようです。

 けれども、ザメンホフの人類人主義、平和主義は現代にますます必要なのではないでしょうか。それに、インド・ヨーロッパ語族を母国語にする人たちに多少有利とはいえ、中立的で、皆がほぼ平等に、ひたすら交流したい一心で勉強する言語なんて、なんだか楽しいです。

 「4時間で覚える地球語エスペラント」小林司/萩原洋子著 白水社
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英語とエスペラント語

 「民際英語でいこう」という本を買いました。表紙のタイトルに「ザメンホフ先生、すみません」のふき出しが書かれています。ザメンホフ先生とは、言わずと知れた、人工語、エスペラント語を創製したかたです。たしか共通語をつくって理解しあえば平和な世界をつくる第一歩になるのではないかと考えたのですよね。

 著者は、英語が共通語たりうるか、共通語にするには何を心がけたらいいか、を述べています。それで、ザメンホフに対する尊敬の念は替わらないけれども、「ごめんなさい」となるわけです。

 ただアメリカ人のように話せるようになりたい、という「植民地根性」「奴隷根性」ではなく、どういう目的を持っているのか、何を発信したいのかによって、英語を道具として使えるようにするべきであって、それぞれの国の人独特のなまりがあっても、それでいいではないか、と書いています。そしてネイティブの人たちは他の国の人たちの英語を理解しようと歩み寄るべきだとも言います。

 私は個人的に、英米人が世界中どこでも英語が通じてあたりまえのような態度なのが気に入らなくて(笑)、英語以外のことばを専攻しました。外国語を学ぶには、どうしてもその国の文化や国民性も付随してきて、それが楽しみでもあるので、実際に日常生活で使っている人のいないラテン語やエスペラント語にはあまり興味が湧きませんでした。20ヶ国語マスターしたかたの話で、新しい言語を学び始めるとき、部屋をその国風に模様替えすると聞いたことがあります。

 でも言われてみれば、特定の国の言葉が世界に広がって、考え方や文化も伴ってくるとすると、なにか公平でないことになりそうな気がします。昔からなんとなく感じていたのはそういうことだったのだとわかりました。

 まだ最初の方しか読んでいませんが、キング牧師の「私には夢がある」のスピーチや、移民でアナーキストだったために偏見から冤罪で死刑になったヴァンゼッティの最終陳述、一緒に死刑になったサッコが息子に残した言葉など深い感動をよぶ例文が挙げられています。キング牧師の非暴力主義とマルコムXの自衛のためなら暴力は認めるという考えの対比なども興味深いです。

American Rhetoric com.でキング牧師のスピーチやチャップリンの「独裁者」の演説などを聞くことができます。

「Congratulation!あなたは999,999番目の…」などと出てくるかもしれませんが、クリックしないでください。ウィルスかスパイウェアが入ってしまいます

 この本の著者は、人権、平和を大切にするヒューマニズムに裏付けられたエスペラント語の可能性を再確認し、勉強を始めたとのこと。ちなみに大杉栄は「一犯一語」といって、逮捕・拘束されるたびに一ヶ国語ずつマスターすることを心がけていたそうで、最初に3ヶ月でエスペラント語をマスターしたのだそうです。知りませんでした。エスペラント語を学ぶ人たちは、戦前の日本では「アカ」と迫害され、ソ連ではスターリンにコスモポリタンと迫害され、中国でも文化大革命のころ迫害されたそうです。

 「民際英語」とは、国どうしの「国際」ではなく、市民どうしの交流に使われる英語、の意味です。

 
「民際英語でいこう」池内尚郎著 解放出版社
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2007年11月22日

ネットカフェ難民

 数日前、テレビでネットカフェ難民のことをとりあげていました。家人が見ていたのを、途中見ただけなので、何チャンネルのなんと言う番組かはわかりませんが、若い女性タレントが3日間ネットカフェに泊り日雇いの派遣で働く体験をしていました。

 最初ネットカフェ難民と呼ばれる人たちが1日に使える平均的な金額3千数百円を持って、できるだけ安いネットカフェを探しました。ネットカフェでの宿泊は明るいし、足が伸ばせずつらい、とそれだけでも疲労困憊した様子。携帯で翌日の仕事を決め、パンを半分夕食にして残りを朝食べ、お弁当を盛り付ける仕事に行きました。9時間立って作業して7800円位(正確な数字は覚えていませんがそのくらい)。皆押し黙ってせっせと働き、昼休みも含め、友達になろうなどという雰囲気は全くありません。その日の給料を貰わないと、ネットカフェにも泊れないのに、事務所は7時までしかやっていないので間に合わず、ファーストフード店でうつぶせになって寝ていたら注意され、スタッフが防犯上の判断でビジネスホテルに泊らせたということでした。

 翌日はパソコン関連の商品を出荷のため揃える仕事(だったと思います)。それもくたくたになって、帰ろうとしたら送迎バスが出る時間まで数十分待たねばならず、駅から走って事務所にたどりついたのが、7時1分。もうコンピューターが止まってしまったから払えない、と言われました。その後は見なかったのですが、日雇いの派遣で働く人たちが想像以上に大事に扱われていないことがわかりました。

 昔、長期休暇をとって海外旅行に行きたいから、などの理由で正社員にならず、派遣社員になることを選んだりしていた頃は、お互い利害が一致してよかったと思うのですが、正社員枠が減ったり、規制緩和でそれまで認められなかった製造業などにも派遣が認められるようになって、「タコ部屋」化が進んだように思います。 

 一度その境遇になってしまったら、自力ではいあがるどころか、他の人と話をする余裕すらない、考える余裕すらないのですね。それでも、連帯することでよい方向に変えていくことができるかもしれません。

首都圏青年ユニオン

超党派の議員による派遣法改正を目指す動きもあるそうです。

辻元清美さんのブログ

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2007年11月21日

佐藤優書店

 池袋ジュンク堂の「佐藤優書店」をのぞいてきました。ジュンク堂では数年前から、読書家著名人のかたが選んだ本を並べてご本人が月1度来店するコーナーがあって、今まで養老猛さん、椎名誠さん、安野光雅さん、萩尾望都さんなどが数ヶ月ずつ受け持ってきました。といっても7階の一番奥なので行ったことがなかったのですが、今開催中の「佐藤優書店」がいよいよ12月1日までというので、行ってみました。

 プラトン、アリストテレス、カント、ハーバマス、ボンヘッファー、シュライエルマッハー等々、それに、コーランとイスラムの本、聖書、キリスト教史、仏教の本、近松、源氏物語、泉鏡花と並んでいました。その幅広さと奥深さにびっくり。「みなさんの手元にいつまでも置いてほしい本ばかりを選びました」とエスカレーターのところに貼ってあるコメントの中にありました。



 さてさて、私らしく急に話が変わりますが、年金問題で安倍さんは安受け合いしましたが、社会保険庁は想像以上にずさんだったようです。

「1365万件・旧台帳」の半数は策出不能だった
(保坂展人さんのブログ)
 
 テロ特措法関連でも、与党のかたたちは自分たちもわかっていない法案をすすめようとしているのか、あるいは国民をごまかそうとしているとしか思えません。

バラバラな大臣答弁に紛糾、官房長官見解引き出す――テロ対策特別委員会で質問(辻元清美さんのブログ)

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2007年11月20日

「闇の淵」

 レジナルド・ヒル作「闇の淵」を読みました。ダルジール警視とパスコー警部のシリーズのひとつです。

 炭鉱の町で起きた幼女行方不明事件は、遺書を残して自殺した幼女連続殺人犯の仕業とされ、一件落着となっていましたが、少女が行方不明になる前に一緒にいた炭鉱労働者ビリー・ファーを疑う人もいました。同じ炭鉱で働いていた息子のコリンは父が事故で足を悪くし地上で働くようになってから船員になっていましたが、父が廃坑に落ちて亡くなってから、父の死の真相を知りたくて炭鉱に戻ってきていました。パスコーの妻エリーは炭鉱夫を対象にした講座の講師を勤めることになり、斜に構えているところがあるものの美貌で頭のよいコリンに惹かれます。

 警察のお偉方が退職して選挙に出ようとし、新聞に回想録を出し、その中で幼女が行方不明になったとき犯人とされた男にアリバイがあり、それに気付かなかったのは警察のミスだと書かれていたため、ビリーに対するあいまいな疑惑が人々の間に再燃し始め、そこに殺人事件が起き…

 パスコー警部は大学出なのですが、イギリスでは大学を出て警官になる人が少ないのか、警官が嫌われる職業なのか(単に著者のユーモアかも)、人の自分に対する態度に、パスコーは少しわだかまりを感じているようです。おもしろいのは、妻のエリーがフェミニストであり環境保護活動などにも参加したりしているところです。


 うろ覚えなのですが、梨木香歩さんの「春になったら苺を摘みに」では、たしか下宿していた家の女主人にさそわれてデモに行き、あとでイギリス人同士で「彼女を誘ってはまずかったのでは?国外退去にされたりするはめになったら大変だから」「そうなったときはまたデモ(署名活動だった?)をすればいいじゃない」というような会話が交わされていました。

 日本では一部マスコミ(3K系?)やネットうよが「プロ市民」などという言葉を流し、一般的に「誰かがやってくれる、言ってくれる」と思っているように感じますし、いまだ「お上におまかせすれば間違いない」と思っているのんきなかたもいるようです。
会報を送ってもらうくらいで何もしていないのですが、一応会員になっている食の安全に関するある会からの封筒を見て、家人が「こういう人たちにもっと頑張ってもらわなきゃ」と言ったのですが、「こういう人たち」って誰なのでしょう?専門家でないとわからないことも多いですが、専門家だって御用学者なら予算も出るし、政府の研究会のようなものに出るだけでお車代をたくさんもらえるでしょうけれど、時に大企業や政治家・官僚に都合が悪い結果が出ても公正にものを言おうとする人たちはそういうわけにいきません。私が見た範囲では、功名心からやっている人などいなくて、知った人が手をあげなくては、という気持ちから発言している人たちです。
私達みんなが関心を持ち、情報を広げたり意思表示したりしないと、目先の利益目的で何かが決められてしまいかねません。

 「ビッグイシュー」の雨宮処凛さんのエッセー「世界に当事者になる」シリーズが面白いです。79号「高遠さんと会う」では、高遠さんほどでないにしろ、雨宮処凛さんもイラクに行こうとしたときバッシングされ、「金と時間に余裕のある特権階級だけしかイラクになんかいけない」などとバッシングしたのは、ある意味、その通りお金に余裕がなかったり、仕事に忙殺されていた人たちで、高遠さんたちへのパッシングの背景にもそういう人たちが見えた、と書いています。一部引用させていただくと、『もっともいびつだと思うのは、反戦運動などにかかわる人たちが「特殊」な人だと思われてしまうところだ。「活動家」と「一般の人」という分け方。そんなのって絶対に変で、なぜ、この国では、大人になった途端に不自由な「職業人」としか生きられないのだろう…』

 少し前のアムネスティのニュースレターで姜尚中さんが「差別されている人に話を聞かせてもらう」といったとき、聞き手は被差別者との間に線引きをしている、というようなことをおっしゃっていたことも思い出しました。

 この国では総理を含め大臣までが人ごとのような発言をしています。

ずいぶんと話がそれてしまいました。家の中が片付かない理由を推理されてしまいそう…
 
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2007年11月17日

「アメリカ弱者革命」

 「アメリカ弱者革命」を読みました。タイトルの前に「報道が教えてくれない」とあり、「なぜあの国にまだ希望があるのか」の副題がついています。ということは、裏を返せばかなり絶望したくなる現状があるということですね。

 巻頭のマイク・ウォーレン弁護士の話によると、

・飢えているアメリカ人 3100万人
・医療保険に入っていない人 4500万人
・大学授業料をカード払いにしている人の借金の平均4000ドル
・大学の学資目当てに軍に入隊する人のうち、本当に大学に行かれるのは35パーセント、卒業できるのは15パーセント

 イラク戦争に使った費用は2005年11月の時点で2500億ドル。これだけあれば7428人を4年生大学にやれるが、かわりに軍に入隊すれば費用を出してやるとリクルートしているそうです。生き延びて帰ってきてもPTSD で社会復帰できずにホームレスになる人もいます。アメリカでは大学を出ないとよい職につけないので、なんとかして大学に行きたいと考えるのだそうです。

 入隊すれば生活は保障されるけれど、将校になれるのは学歴のある裕福な家の出身者。帰ってきても退役軍人をケアする予算は削られているので医療を思うように受けられなかったり、ホームレスになっても優先される対象になっていないので、現実を知らない人たちが「兵士を支援しよう」などという黄色いリボンを飾っているのと裏腹に、悲惨な境遇に陥っています。

 帰還兵イヴァン・メディナさんの話。
「4月9日にバグダッドが陥落し、これで帰れると思った。イラク人も歓迎してくれた。いいことをしたんだと感動した。5月1日、ブッシュ大統領の終結宣言があったが、帰してもらえず、地獄が始まった。大量破壊兵器やそれに携わっているはずのフセイン側の人物や武装勢力を捜すために銃を持って民家を捜索してまわった。あるビルを捜索しているとき、5,6人のイラク人がはいってきて、アラビア語でわめき始めた。上官は『銃をとれ』と叫んで何がなんだかわからなくなった。マシンガンが発砲される音がした。僕達はビルを出るように言われて出たところでミサイルが撃ち込まれて気がついたらそこらじゅう血の海だった。破壊されたビルの周りには、中にいたイラク人の家族たちの手足が散らばってて、さっき僕が目を合わせて微笑んだ小さな女の子の体の一部を見たとき、僕は…」
彼は自分の魂の一部が壊れてしまった日を忘れないために写真を撮ったそうです。後に「イラク帰還兵反戦の会」を立ち上げました。

 筆者は取材中に電子投票に反対してハンスト中の人に出会います。その人は、アメリカではマスコミがコントロールされてしまっているので、海外のメディアが頼りだといい、筆者が日本に帰ると、なんと、彼から航空券が届いていました。フォックステレビと教会の言うことがすべて、という人たちの住む地域をまわって絶望的な気分になりながらも、彼は言いました。「ガンジーの偉大なところは、食べないことより問いかけをやめなかったことだろう」。

 184人に1台あるはずの投票機が貧困地区では1000人に1台しかなかった。治安の悪いところで何時間も待たされ、危険なのであきらめて帰った、8時間待ってはいっていったら、機械の調子が悪いと帰された、ケリーのボタンを押しても「ブッシュでよいですね」の確認画面が出た、交通違反切符を切られたことがあったら犯罪歴があるから投票権がないと言われた、など、選挙が公正に行われなかったことをうかがわせています。対ゴアの時もブッシュは本当は勝利していなかったのではないかとマイケル・ムーアも書いていましたね。紙の記録が残すようにしていないことにも問題がおおありです。

 もうひとつ気になるのは、JROTC (Junior Reserve Office Training Corp)です。貧困層を対象にしていて、登録した生徒に週3,4時間軍服の教官が指導して、指導力、教育、実務を身に着けさせるといっていますが、実際には絶対服従を教えています。厳しい訓練と体罰、繰り返し人前で与えられる屈辱感によって自尊心を壊して思い通り動かしやすくする入隊後の訓練キャンプに似ているとのことです。高校には銃持込禁止であるにもかかわらず、治外法権的に銃の訓練をし、国境近くの学校では空気銃を撃ってメキシコからの不法移民を実際に掴まえる訓練をするなど、「いいことをしているのだ」という達成感を持たせようとするところもあるそうです。

 マイノリティーの生徒は半強制的にJROTCに体育を教わっており、教官は体育そっちのけで軍のよいところを延々と話すので、JROTCを受けた生徒の40パーセントが入隊するそうです。

 これを読んで連想したのが、保坂展人さんが書いていらした中学に武道を取り入れることに触れた記事です。
なぜ中学で「武道」「ダンス」の必修なのか


 日本人にとっても示唆に富むこの本をぜひお読みになってみてください。
「報道が教えてくれない― アメリカ弱者革命」
堤未果著
海鳴社

「なぜまだ希望があるのか?」の答えはJROTCに反対する高校生のことばにも現れています。
そういう現実を知ってもただ悲観的に分析するだけでなく、一度挫折したら、今度は自分の知恵を武器に立ち上がって行動する勇気を持つことが大事なんだ。それが僕達みたいな普通の市民にとってつらい現実を変えていける唯一の方法なんだ」。
タグ:武道
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今日のラジオ番組より

 TBSラジオのアクセスをキッチンの掃除をしながら聞いていました。金曜日のパーソナリティはジャーナリスト二木さんと麻木久仁子さんで、今日は軍事ジャーナリストの上村さんというかたがゲストでした。

 上村さんによると兵器などは性能は機密でも値段や領収書はちっとも機密事項ではなく、外国では公開しているそうです。商社が間に入る必要もないということです。

 国会議員にはもっとたくさん秘書を雇えるようにして、もっと調査させればいいのに、ということでした。でないと、ひとりであれもこれもといっても、できることには限界があるので、例えば兵器の値段が妥当かどうか調べておいて知っていなければ質問して追及することもままならないということです。

 官僚の中にも義憤を感じている人たちがいるので、その人たちが声をあげることを期待したいとのことでした。

 あるリスナーはもっと国民の生活に必要なことを審議しなくてはいけないのに、法案も通さず野党はこんなことばかり、と言いましたが、それはどこかのマスコミに洗脳されている意見ではないでしょうか。こんな血税を無駄遣いするシステムを糺さずして法律を作ったり消費税を上げるとか上げないとか言うなんて間違っていると思います。



ところで、「国連総会の人権委員会、各国に死刑執行の一時停止を求める決議案を採択」
というニュースがありました。中国、アメリカ、日本は反対したとか。
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2007年11月14日

「サクリファイス」と「ポイズン・ダスト」

 サクリファイスといっても、タルコフスキーではなく、チェルノブイリで消化活動に当たった人たち(兵士?)のその後のドキュメンタリーです。1986年の原発事故から5年後、消火活動に携わった6人の男性とその家族が語ります。男性たちはみな体調を悪くしていて、あまりあちこと具合が悪いので数え切れない、と言います。

 被害が世界に広がるのを防ぐために働いた人たちは表彰され、そのときは励みになったけれども、その後急速に忘れられた、と言います。作業に当たるときも、防護服といえば、自分達が鉛の薄い板で手づくりしたベスト状のもの、タオルを頭に巻き、ガーゼのマスクという、気休め程度のものでした。その上、放射能量を記録するとき、実際の数字の何分の一という数字を書き込まれたのだそうです。ロボットは内部が壊れてしまうから使えないということで人間が送り込まれました。犬のように走っていって兎のように戻って来いと言われたそうです。ひとりは片手と片足が思うように動かなくなったが家族を養うためバスの運転手をしていた、そしてある日倒れて家に運ばれた、と語り、ひとりは自分達は今ではゴミなのだ、と言いました。

 1999年、最初に登場したうちのひとりが語ります。仲間が何人もなくなったこと。せめて自然を見にドライブしたいが車も買えない。何度も繰り返すのは「悪夢」という言葉です。

 2001年。語るのは1999年に語っていた人の妻。夫は身体が崩壊していってなくなった、結婚して3年目にチェルノブイリ事故が起きた、誰でも一緒にいる人が安心感を感じる人だった、とても理解してくれる人だったのに、と語ります。上官は部下を任務からはずして自分が自ら飛行機を操縦して真上を飛び、直後に亡くなったそうです。娘さんは腎臓に障害があるそうです。

フランス語版がネット上でご覧になれます。ことばがわからなくても、作業の様子などはわかります。

 
 「ポイズン・ダスト」は劣化ウランの被害についてのドキュメンタリーです。廃棄物である劣化ウランを使うと安上がりに貫通力のあるミサイルにできるため、湾岸戦争、イラク戦争でも使われています。イラクでの使用量は湾岸戦争よりずっと増えています。「敵」だけでなく、一般市民も、攻撃する側の兵士も、建物を破壊したときなどのチリと一緒に吸い込んでしまいます。

 湾岸戦争で米軍の死者は百数十名ですが、兵士だった人でその後亡くなったのが1万人以上、傷病者は22万人(全体の約3分の1)以上です。映画では、イラクからの帰還兵を父に持つ生まれつき右手が欠損した幼児が映りました。両親はネットでいろいろ検索し、劣化ウランの影響についての書籍をたくさん発見し、イラクにも全く同じ状態の子どもが生まれていることを知ります。父親が尿検査したところ、劣化ウランが検出されました。でも、軍や政府はなかなか因果関係を認めようとしません。

英語版ですがYoutubeにありました。

1, 2, 3,

 検索したところ、こちらで日本語版ビデオをお買い求めになれるようです。
劣化ウラン被害告発ビデオ/DVD購入予約のお願い
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2007年11月12日

通らなくてもよい法案をさっそく通そうとするのか?

哲0701さんの日記からの転載です。

このような法案が審議されること自体、この国は
異常ではないか。
そもそもこの法案は憲法違反ではないか?

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働く者にとって、その首根っこを確実に押さえられてしまう法律…
「労働契約法」の審議がまた、はじまったとのことです。
この法律は、簡単にいえば、会社が勝手につくれる「就業規則」を
もって、労働契約とみなされるということです。ということは、会社
がその「就業規則」さえ変えれば、どうにでも好き勝手ができる、と
いうことを意味します。
こんな法律が通れば、奴隷労働の時代にほとんど逆戻り。ただでさえ
競争社会のなかで過重な労働による過労死や身体的・精神的病苦で
苦しめられているのに、更に弱肉強食がすすみ、非正規労働者の多い
女性のみならず、若者や高齢者等の弱い立場の者は、こうした過酷な
労働についてゆけなければ、いよいよ生存権まで脅かされるという
事態になります。
特に長崎県は貧乏県であり、中小零細企業の労働者の待遇のひどさは
目に余るものがあります。そうしたなか、この「労働契約法」をみす
みすとおしてしまってよいものでしょうか。
しかし、これは長崎県だけの問題ではなく、多くの地域にも言えるこ
とだと思います。

ぜひ、以下のサイバーデモに参加し、この悪法成立をくいとめて
いきましょう!

*****************************
サイバーデモ 呼びかけ

本日は、労働契約法の採択はなかったようです。
先に呼びかけました書面を書き直し各政党に
送りました。

みなさまも、各政党に、一言書き加えて下記に送ってください。
土日が勝負!いっせいにメールを流してください。
将来に禍根を残さないために。

民主党 http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html

自民党 http://meyasu.jimin.or.jp/cgi-bin/jimin/meyasu-entry.cgi

公明党 https://www.komei.or.jp/contact/index.html

社民党 http://www5.sdp.or.jp/central/inq/inq.html

共産党 http://www.jcp.or.jp/service/mail.html

**********************************

緊急声明
労働契約法を廃案へ! 労働基準法・労働組合法の強化を!

私たちは、働く女性をつなぐ全国組織「働く女性の全国センター
(ACW2)」の声明に賛同し、
下記のように、労働契約法の廃案を強く要求します。

さて今国会で、政府が長期にわたって考案してきた「労働契約法」の審議が
始まりました。

この法案は、企業が一方的に定めることを慣行としてきた就業規則を「労働
契約」と位置付け、法的な規範を与えるものです。審議の中で、労働者委員
が強く問題視した「解雇の金銭解決」や「労使委員会の活用」は見送られま
したが、「就業規則による労働条件の不利益変更がいつでも可能」という
制度は導入されます。
ホワイトカラーイグゼンプションのようにマスコミが大きく取り上げ、世論
の批判を浴びた法案については、政治的判断で取り下げられましたが、「労
働契約法」についてはほとんど情報が行渡っていません。
就業規則は労基法89条により、就業時間、賃金、退職事項、服務規程、
出向、配転、懲戒など広範な労働者の権利義務全般について規定するもので
す。しかし、就業規則は、「労働組合または労働者の過半数を代表する者の
意見を聞く」必要はありますが、意見がどうであれ、企業側が一方的に作成
したものを労基署に届け出るだけで事足りるのです。

政府案は、第9条で労働条件の不利益変更を禁止しつつも、
第10条の但し書きで

a:労働者の受ける不利益の程度、
b:労働条件の変更の必要性、
c:変更後の就業規則の内容の相当性、
d:労働組合等との交渉の状況、
e:その他の就業規則の変更に係る事情に照らして
「合理的」であれば変更できるとしています。

民主党の対案においても、
第5条では「合理的な労働条件の定めがあり、労働者に明示すれ
ば使用者との合意を推定する」、
第23条では、「使用者の権利の必要性と、
労働契約の内容が合理的であれば変更可能」と謳っています。
労働者の意見が率直に伝えられると期待することはできません。
政府や野党が示す「合理的」とは、使用者にとっての解釈であって、
労働者の意志や労働実態とは無縁のものになりかねません。

ACW2が就業規則に付いてネットでアンケートを取った結果、就業規則
を見たことがない人が30%以上、全く見ることができない人が25.2%で
した。
労働組合が男性主導であることと非正規労働者の増大により、女性が
政策決定の場(団体交渉など)から排除されている現状から、就業規則
に労働者の意見が反映されることは皆無に等しいといっても過言ではあ
りません。

「労働契約法」が成立すれば、一方的な不利益変更が日常茶飯事になる
ことは容易に想像できます。事実、ACW2が行っている全国一斉のホット
ラインでも、不利益変更は正規・非正規を問わず使用者側の当然の権利
として行使されている実態があります。
法制化は、労働者の現状を改善することはなく、一層悪化させる可能性
が高いのです。
労働者が望んでいるのは、現行の労働基準法・労働組合法の強化であり、
大きな問題を抱えた労働契約法案が、今国会で廃案になることを強く
要望します。



1) 就業規則の不利益変更の実態を知ってください。

労働相談ホットラインでは女性や若者、非正社員の労働条件が就業規則に
よって不利益変更された事例が多く寄せられています。
「産前産後の賃金保障が減額され、交通費のカットを提案された。異議を
唱えたところ、退職勧奨と正社員からパートになれと雇用形態の変更まで
迫られた」
「多数労組が、妊娠した女性の意見も聞かず育児休業休暇の除外協定を
会社と結んでしまった」
以上のような労働基準法すら守られていない現状で就業規則変更によって
不利益な労働条件が押し付けられている実態が数多くあります。すでに労
働時間の規制緩和の中で労使対等決定原則の規制が緩和され(全員同意が
必要ではなく不利益変更が可能)女性や非正規雇用の少数意見は黙殺され
ています。 

2) 労働基準法、労働組合法の強化を提案する。

今、多くの非正社員が職場で孤立しています。安心してユニオンに加入し、
意見を言うためには、労働組合法の強化が求められます。最近、若者たちが、
自らの生存権をかけて「生きさせろ」とフリーターや日雇い派遣のユニオン
を立ち上げ、果敢に企業の競争原理優先主義に歯止めをかけようとしていま
す。労働契約法は様々なコミュニティ・ユニオンの正当な活動を封じ込め、
組合民主主義の機能を停止させかねません。また、労働基準法すら守られて
いない現状を考えれば、労働契約法は「会社やりたい放題法案」とも言える
ものです。このような労働契約法に反対し、まず労働基準法、労働組合法の
遵守を義務付け、法律の更なる強化が必要であると思います。

3)私の一言


**************************

労働契約法NO! 労働基準法・労働組合法の強化を!
秋の国会キャンペーン実行委員会 賛同人 

現在10月31日  賛同人 19団体 81名

働く女性の全国センター  北海道ウィメンズユニオン 
札幌地域労働組合 
ウィメンズサポート“結”  労働組合 おおだてユニオン 
女性ユニオンぷらす
女性ユニオン東京  ふぇみん婦人民主クラブ  
女性ユニオン名古屋 女のユニオンにいがた  
女のスペースながおか アジア女性資料センター 
女性会議神奈川県本部  遠州労働者連帯ユニオン 
おんな労働組合関西 連帯ユニオン近畿地方本部  
ワ−キングウィメンズとやま ワーキングウィメンズヴォイス
食のいろは

個人 アイウエオ順

合場敬子 赤石千衣子 安部宝根 石橋弘子 石原豊子 伊藤みどり 
遠藤智子 遠藤礼子 太田公典 太田久美子 大竹斎子 大竹香奈子 
奥山たえこ 尾澤邦子 荻野茂子 海妻径子 
川渕千晶 岸伸子  北浦教子 加藤由美子 金森順子 木越陽子
菊池弘子 菊池夏野  黒澤清美 近藤恵子 小山洋子 伍賀偕子
国沢静子 越堂静子 斉藤智恵子  佐藤斎華 佐崎和子 佐々木有美
角田三佳 小磯妙子  鈴木一  周藤由美子 嶋川まき子 高木真紀子
田中かず子 但馬けい子  谷恵子 時永裕子  高木澄子  中野布佐子 
中野謙司  丹羽雅代 丹生秀子 橋野高明 晴山一穂  坂喜代子
東山翠  東山薫  広木道子 平川和子 平川景子 藤澤眞砂子
藤井豊味  本間節子  松原明 松元千枝 宮諒子 村井恵子 
望月すみ江  矢谷康子  屋嘉比ふみ子 山野和子 山崎菊乃 湯浅誠 
渡辺浩 
その他 匿名
N・K/ Y・M/ N・A/ T・T/ A・O/I・Y / T・M /I・K/T・K/
M・K/N・H/ Y・K


働く女性の全国センター(ACW2)事務局  伊藤みどり

連絡先 151-0053 東京都渋谷区代々木1-19-7横山ビル
専用電話 03-5304-7383 fax03-5304-7379
メール  acw2ml@yahoo.co.jp   
URL    http://acw2.org/

以上
タグ:労働契約法
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2007年11月06日

なにかヘン

 安倍さんの辞任、鳩山邦夫法務大臣のとんでも発言、小沢さんの辞任宣言、と続くと何かヘンな気がします。安倍さんは明らかに実力不足だったと思いますが、老練なはずの小沢さんまで?

 鳩山邦夫氏の「日本にアルカイダがはいっている」発言ですが、「だから給油が必要」といいたいのだろうという人もいますが、スペインでは列車テロが起きてイラクに派兵などしたからテロに狙われたのだと主張する社会労働党が選挙に勝ってスペイン軍はイラクから撤退しましたね。イラクでも使うオイルを給油するほうがテロリストには狙われるのではないでしょうか。

 「田中角栄の秘書時代にペンタゴンに毎日のように接待されていた」と問われもしないのに、この小沢辞任騒動の直前に問われもしないのに言い出したのが気になります。ロッキード事件ではほかにもお金をもらっていた政治家がいたのに追及されなかったのに対し、田中角栄氏が追及されたのは日中国交正常化をしたからだという説を見たことがあります。今渦中の防衛省GM事件、政治家まで検察の手がのびるのか、それともとかげのしっぽ切りで終わるのか?と注目されていますが、検察の現場の人たちが頑張っても、上から抑えられてしまうことがあるというのが、公然の秘密のようになっていますね。


 大連立騒動の背後には読売新聞の渡辺恒雄氏ほか数名がいると噂されています。私は読売を購読していないのですが、田中康夫さんがゆうべのTBSラジオ「アクセス」で、読売新聞は、大連立は小沢さんが持ちかけたと大見出しで書いていたくせにその翌日か翌々日の社説には「
自民党から持ちかけたとされている大連立」などと書いていたそうです。読売に限らず自民党の流す情報を検証もせずにたれながす新聞とはジャーナリズムの名に値しません。ちなみに、大連立は自民党から申し出たと伊吹さんは明言しています。京都新聞
読売新聞といえばこんなことを思い出しました。
天木直人メディアを創る

 民主主義のためには政権交代が必要ですし、なんだかんだいっても民主党にはここで踏ん張っていただきたいものです。
posted by ヘリオトロープ at 16:40| Comment(0) | TrackBack(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月03日

土曜日の徒然なるまま

 「『国民のための』法案が通らなくなる」などと首相や自民議員が言うのを聞くと腹が立ちます。「国民のため」ではなく、自分達のためでしょう?よい法案なら野党だって反対しません。自分達のどこが悪くて参院選で負けたのか、おわかりになっていないようですね。
今日も白川さんに共感。

“お化けのような話”をした総理大臣


 その他の興味深い記事

 南京大虐殺被害者の象徴とされる夏淑琴さんを『偽物』とした本の著者に賠償命令が出ました。3K新聞のK森氏(とむ丸の夢参照)と同じ程度の英語力のかたのようです。

阿修羅

 最近初めて訪問したブログですが、見やすい図入りでお勧めです。特に10月30日の記事がおもしろいです。
護憲+グループ・ごまめのブログ
posted by ヘリオトロープ at 14:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月02日

今日もいろいろ気になる話題

 鳩山氏はバリ島のテロについて直接聞いたわけではなく、あとから聞いたと釈明したとのことで、一応書いておこうと思ったのですが、その暇もないうちに次の爆弾発言が出ました。

 田中角栄氏の秘書時代、毎日のようにペンタゴンの接待を受けていたと、法務委員会の席上で突然語り出したのだそうです。だから情報収集に予算をかけるようにと主張したかったようですが、ペンタゴンだってなんの見返りもなく接待するはずがありません。自らスパイだったと告白しているようなものではないか、と批判が出ています。

ZAKZAK

 民主党が出した年金流用禁止法案が参議院で可決されました。衆議院では否決されそうですが。ヤフーニュース

参考に
年金流用禁止法案が参議院に提出された影響を考える


 タカ派の安倍さんから変わって一見ソフトなムードの福田内閣ですが、基本的には路線が変わっていません。
憲法審議会を開催 福田政権発足後、初めて (10月31日19時23分配信 毎日新聞)

 議論するならいいではないかと思いそうですが、公平ではない改憲手続法、結果ありきの審議会は民主的ではありません。

関連記事
阿修羅掲示板


 テロ特措法などに関して、テレビでは「ねじれ国会から歩み寄れるのか」、などとアナウンサーが言っていますが、歩み寄るのがよいとはかぎりませんね。福田さんと小沢さん、こそこそ会談するのでなく、討論してほしかったです。給油量を20万トンが実は80万トンだったことがわかってからも隠していたなど、シビリアンコントロールが問われているというのに、民主党から恒久法を持ち出すなんて、幻滅です。マスコミが自民民主の二大政党などと煽って他の党の存在を消そうとするのは、国民に選択肢を持たせなくしようとする企みではないかと疑ってしまいます。



 さて、アメリカ先住民(オノンダーガ族)のオレン・ライオンズさんのことばです(1990年)

 私たちの生き方では、政治の決め事は、いつも7世代先の人々のことを念頭に置きながら行われる。
これからやってくる人々、まだ生まれていない世代の人々が、私たち達よりも悪い世界で暮らしたりすることのないように、できればもっと良い世界に生まれてこられるように心を配るのが、私たちの仕事なのだ。
私たちが母なる大地の上を歩くときに、いつも慎重に一歩一歩進むのは、これから生まれてくる世代の人々が、地面の下から私達のことを見上げているからだ。
私たちはそのことを、片時たりと忘れない」


ジョセフ・ブルチャック編 「それでもあなたの道を行け―インディアンが語るナチュラル・ウィズダム」  発行:めるくまーる より
posted by ヘリオトロープ at 14:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月01日

きょうの話題

 鳩山法相は本当は辞めたいのではないかしら?と思ってしまいました。ベルトコンベアー発言に続き、「友人の友人がアルカイダ」とは、さすが顔が広い、偏見がないのですね、と言うわけにいきません。バリ島に行かないよう警告されたのに黙っていた、それで多くのかたが犠牲になりました。一般人ならちょっと話を聞かせてください、と公安に呼ばれるそうです。(9・11も行かないよう事前に警告されたという証言をみかけたことがありますが、テロリストの知り合いがいるかたって意外といるのでしょうか?)

 鳩山氏は、以前フィリピンの自然保護地区で蝶を追いかけていて、案内人が高圧線に触れて両足切断しなければならなくなり、その数ヵ月後なくなったというのに、じゅうぶんに誠意のある対応をしていないとも報じられていました。自然保護地区で蝶を採ってもよいのでしょうか。自分だけはいいと思っている人が法務大臣?ご本人は観察していただけと主張しているそうですが、補虫網を持っていたら疑われても当然ですね。

とむ丸の夢

 話し変わってニチアスの耐火偽装について。また勝谷さんのコラムの花道で小耳に挟みました。ニチアスが耐火材偽装 01年から10万棟分 公表せず
「建材メーカー大手の「ニチアス」(東京都港区)が、住宅の軒裏などに使われる耐火材(01年以降の製造)の性能試験に臨む際、試験体に水を含ませたり、実際に販売するものより性能の高い材料を使ったりする偽装を施し、国土交通相の認定を受けていたことが30日、わかった。」とありますが、この性能試験を行っていたのは、ベターリビング協会という財団法人で、会長には大企業の人を名義上据え、お飾りに学者も置き、あとは天下りがぞろぞろ、だそうです。
財団法人ベターリビング協会

たまたま検索して行き当たったツーバイフォー建築協会のサイトで、関連サイトのご案内を見ると、財団法人、社団法人が驚くほどたくさんあります。
こちら
posted by ヘリオトロープ at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月29日

保険と共済

 この前雑談していて出た話。ご主人が病気で入院したので、保険会社に電話して問い合わせたところ、個人情報保護法があるから奥様にはお答えできません、と言われたのだそうです。病気で病院に寝ている人に電話しろというのか?自分の病気について自分で話すのがつらい人だっているのでは?手術などして動けない人はどうするの?とその場にいた人たちは怒り心頭でした。どんどんややこしくして保険金を払わないようにしようとしているのではないか、と疑問を持ちました。

 以前にも「共済が狙われている」と書いたことがありますが、利潤を追求しないで掛け金が安く、余剰が出れば割戻しされる庶民の強い味方、共済は、アメリカさまにとっては商売の邪魔、ということのようです。

Like a rolling bean「年次改革要望書の不思議: 共済だって「民業」なのに・米国大使館サイトへの10/22の記事掲載」


村野瀬さんのところに年次改革要望書と郵政民営化についてさらに記事が追加されています。リンク集も。
村野瀬玲奈の秘書課広報室

天木さんのブログもご参照ください。

米国がどういう要求をしてきているか、政府はすべて国民に開示すべきだ
posted by ヘリオトロープ at 01:15| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月25日

膝痛を直すには

 30代からコンサートホールなどでずっと腰掛けていて立ち上がるとひざのあたりを中心に足がつっぱっるような感じがしていたのですが、最近ひざがちょっと痛くなるようになっていました。図書館に行ったら「わかさ」という雑誌があって、膝の痛みを直す記事が出ていました。この手の雑誌を手に取るようでは若くないなあ、と苦笑しつつ、見てみました。膝が痛くなるのは膝のお皿の周りの筋肉が堅くなっているからで、膝のお皿を動かすと血流などがよくなって痛みも消える、と書いてありました。

 骨粗しょう症など骨の病気や関節の病気がないのに、こわばる感じで痛い場合には試す価値があると思います。椅子に浅くかけると書いてありましたが、私は床にすわってやっています。軽く膝を曲げて足を伸ばし、両手でひざのお皿をはさむようにして、上下、左右、斜めに20回ずつゆっくり動かします。1度でだいぶよくなりました。(暗示にかかりやすい?)

 さて、話変わって、郵政民営化など要求してきたアメリカからの年次改革要望書ですが、最近発表された2007年度のものを、英語の得意なかたたちがチェックしてくださっています。とむ丸さんによると、アメリカはurgeという単語を使っているなど、要望ではなく、ほとんど命令だそうです。

年次改革要望書 「郵政民営化」部分の訳
リフォーム詐欺 (「郵政改革」部分の訳のつづき)
年次改革要望書 「郵政民営化」部分の訳 最終

 日本のマスコミはいまだに報道しません。よほどタブーのようです。前にどなただったかブロガーが朝日新聞になぜ報道しないのか質問したところ、特に理由はない、という返答だったそうですが。

村野瀬玲奈さんもこのところ郵政民営化と年次改革要望書について熱心にかいていらっしゃいます。
タグ:膝痛 
posted by ヘリオトロープ at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月23日

自公のめざすのは姥捨て山?!

 高齢者の新たな保険料負担などがしばし凍結されそうだからと、安心できません。選挙が終わったら解凍しようとするでしょうし、単に負担が増えるという以上の大問題があるのです。地元の議員さんの勉強会でお話をうかがってきました(実は他のかたに投票しました、ごめんなさい。ポスターをみて飛び入りさせていただきました)。あきれてものも言えない、でも言わなくてはね。

 この前も書きましたが、後期高齢者医療制度とは、75歳以上(障害者や寝たきりのかたは65歳から)のかたを『後期高齢者』として、いまの国保や健保を脱退させて別の制度に加入させるもので、昨年の「医療改革」で決定されました。いままで扶養家族になっていた無収入のかたからも保険料が徴収され、夫婦それぞれから徴収されます
。介護保険同様年金から天引きされます。年金が月額1万5千円未満ですと天引きはされないかわりに自分で納めに行かなくてはならず、滞納すれば保険証をとりあげられます。

 広域連合の試算によると、保険料の平均額は年15万5千円になるそうです。別の試算でも11万5千円にはなるとのことで、それでも月に1万円弱になります。しかも、ひとりあたりですから、夫婦ならそれに加算されるのです。
国保ですと4〜5万でなんとか切り詰めて生活している、というかたも多いそうですので、千円、2千円でも負担が増える苦しさは推して量るべし、です。
 年をとるとどうしても病気が出やすくなるので、病気になる率の低い若い世代が医療費を下げているのですが、別立てにして医療費が最初の計算より増えることがあれば、ますます保険料は値上げされます。

 仮に保険料負担増が当面凍結されても、さらに問題のある方向性はそのままなのです。この前触れましたが、実際どうなっているのかと気になっていた「包括払い=定額化」です。入院1回につきいくら、と上限が決められるようだとのこと。1日の入院でも数十日の入院でも上限が決められてしまうので、病院はそれ以上の治療をすると赤字になるため、手術をすれば治る場合もできなかったり、まだ治っていなくても退院させるようになってしまいます。後期高齢者の診療報酬体系を別にして報酬を低くする案もあるそうです。このような方向を自公政権はあきらめていません。

 すでに自由診療が取り入れられて、評価がまだはっきりしない先端医療も保険外で受けたい人が受けるようになっています。ごく先端の医療にかぎられているうちはよいのですが、だんだんそれが広げられれば、お金がないとよい治療が受けられなくなりかねません。

 国会でこれまでの制度では医療費がどんどん膨れ上がる、という根拠になった資料はなんと、経団連会長が加わっている財政諮問会議が作成したものなのだそうです。


 福田総理になって窓口負担率凍結の話が出たとき、大手マスコミが「ばらまき」「若い世代に負担を先送りするのか」などと急に言い出して、なにかおかしい、消費税引き上げがしかたないと思わせようとしているのか?それとも世代間を反目させようと企んでいるのか?と思いましたが、やはりそんな魂胆があるようです。給与明細に後期高齢者医療に使った金額が書かれるとか。高齢者のせいで負担が増えている、と思わせたいらしいです。でもそれより5兆円の軍備費、1兆数千万円の思いやり予算の明細を載せてほしいですね。

 それと、消費税をあげるしかない、という論調がマスコミでも目立ちますが、消費税が導入されてからの消費税総額は188兆円、法人税減税は160兆円ということで、国民のために使われたのはわずか28兆円なのだそうです。



来年の収入額別一人当たりの国保料(2007年8月東京広域連合試算:医療分、調整交付金30%交付時の場合)
0〜153万円  14,000円(現在10,530円)
〜168万円   23,000円(現在13,754円)
〜192,5万円  57,000円(現在46,446円)
〜238万円  114,000円(現在67,588円)
〜270万円  172,000円(現在92,140円)
〜300万円  210,000円(現在117,000円)
〜330万円  247,000円(現在142,360円)

posted by ヘリオトロープ at 14:06| Comment(2) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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