2008年05月03日

後期高齢者医療制度の不気味さ

 後期高齢者医療制度の問題については、やっと最近広く知られるようになり、怒りを呼んで自民公明政権の支持率を下げる原因のひとつになっています。それでも制度としては悪くないなどという声も耳にしますが、そういうかたはまだまだわかっていないのではないかと思います。
 なけなしの年金からも天引きされるという金銭的な面だけが問題なのではなく、後期高齢者になると医療費の一定枠が決められてしまい、手術など高額な治療ができなくなるかもしれないのです。与党は保険料もかえって安くなる人もいると言っていますが、今のところ、というだけで、だんだんと値上げされるということです。

 高齢者がこれからどんどん増えていくので若い人の負担が大変になるから、と与党は言います。分断して対立させようという作戦でしょうか。けれども、若い人は桃の中から出てきたり木の幹から生まれたわけではないのですから、当然父母や祖父母、もしかしたら曾祖父母がいるのですよね。もし祖父母の生活がたちゆかなくなったら放っておけないでしょう。それに、同居している親族の収入が一定以上の場合、後期高齢者の収入が少なくても保険の負担率が高くなるんです。老人が払えなければ家族が払えという発想ですよね。それなら同じことではないでしょうか。それとも冷たい人間関係を推奨するというのでしょうか。

 さらに問題がありそうなのは、終末期医療の相談に対して医師に診療報酬2000円が支払われることです。
保坂展人さんのどこどこ日記「後期高齢者はやがて避けようのない死を迎える?」

 今日歯医者さんの待合室で週刊ポストの今週号を見ました。スクープとして載っているのをみてびっくりしました。終末期になったとき、人工呼吸器をつけるか?ということは、母が入院したときにも聞かれました。ところが、後期高齢者料制度では、輸液とか、栄養をいれるか、などまで聞かれる項目にはいっているのです。安楽死についての議論もまだ十分でないのに。

 身の回りの人誰に聞いても、自分は気管切開だの人工呼吸器だのはしないでほしいと答えます。私もそう思います。母の場合、本人の意思が確認できない状態だったのですが、おそらく望んでいないと判断して、気管切開はしないでもらいました。痛みもあるというので、回復の見込みがある人なら痛みも我慢する価値があるけれど、そうでないなら、苦痛が増えるだけではないかと思いましたから。でも、目の前で実際苦しそうに呼吸しているのをみると、これでよいのだろうか?という疑問を抱かずにはいられませんでした。ただでさえ、簡単なことではないのに、一律に方向を国家に決めてほしくありません。しかも、点滴をしないということは、飢え死にさせるといことではないですか?

 週刊ポストには、終末期医療についてといいながら、それなら、なぜ75歳以上だけなのか、という疑問が呈されていました。

 後期高齢者医療制度は75歳以上のかたのほかに、65歳以上の障害者も含まれます。老人と障害者を切り捨てようなんて、まるでナチスの発想で、ぞっとします。

 怒りついで?に

さらに340億円の税金が消える!後期高齢者医療制度で厚労省が新・天下りポストをつくっていた!


さて、希望を持てるような話題がほしいですよね。ブロガー仲間のかたたちも書いていらっしゃいますが、4日、5日と、幕張メッセにて9条世界会議が開かれます。詳細は
こちら

posted by ヘリオトロープ at 01:27| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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