2008年02月23日

22マイクロシーベルトでも安全か?

 六ヶ所村再処理工場関連のミニ講座を聞いてきました。題して「22マイクロシーベルトでも安全か?」です。国や日本原燃は、人間が浴びている自然界の放射線量は1シーベルトなので、六ヶ所村の核再処理工場が稼動を始めて村民が被曝する22マイクロシーベルトなら問題ない、と説明しています。

 まず、基礎知識ということで、周期律表を見て鉛より重いものは放射能(放射性物質)であること、放射能とは、放射線を持っており、放射線の量には半減期があること、安定するまで放射線を出し続ける性質があることを習いました。半減期は種類により数時間から数十万年までさまざまです。ちなみにプルトニウム239の半減期は24100年です。24200年後にやっと半分になるのですね。

 22マイクロシーベルトという数字にはあまり根拠があるとは思えません。というのも、原発の影響を計算するときには海水から海藻類への濃縮係数は4000で計算されるのに、六ヶ所村では2000で計算されています。その2000という数字は、論文を根拠にしているというが、論文はひとつだけで、専門家や期間の認証をうけているわけではない。村人が食物から摂取する量を計算するときにも、1日に摂取する牛肉の量は青森県の評価では20グラムなのに、六ヶ所村はわずか8gで計算されている。原燃が計算した数値を見ると、平成3年の計算でも、13年の計算でも、22マイクロシーベルトという合計が、内わけが変わっているにもかかわらず変わっておらず、最初に22という数字ありき、なのではないか、と疑える。

 もっと信頼できる数値を計算してくれと言われるが、所詮計算上の数値であることに変わりはなく、あまり意味がない、とのことでした。何シーベルトなら安全か、という議論よりも、そんなふうに地元の人や国民をごまかして作らなければならない施設とは何なのか?ということが問題ということです。

 質疑応答の時間に出された「どうしてそんなにお金がかかって危険なものを作らなければならないのですか?」という質問こそが本質に迫っていると思いました。
講師の回答は「わかりません」でした。

 サーファーはトリチウムを心配しているが影響はあるかとの質問も出ました。トリチウムは水になると(H2Oの水素のひとつがトリチウムに置き換わる)濃縮する心配はなくなるけれども、プルトニウムの方が海藻などにつきやすいので心配だとの回答えでした。



 ところで、原子力資料室のサイトで第1回目のミニ講座の記録をみましたが、そこにあきれるような数字が出ていました。


 2006年11月に電気事業連合会が発表した「六ヶ所再処理工場の処理量を超える使用済燃料に係わる等費用について」によると、六ヶ所再処理工場に関わる費用11兆7200億円(操業+廃止措置)は各電力会社によって積み立てられ、2369年までの360年余をかけて日本原燃に支払われ、第2再処理工場分の支払いが終了するのは400年後ということになるそうです。
六ヶ所再処理工場のコストはいくら?

 未来の子供達に残るのは借金と核のゴミ?
posted by ヘリオトロープ at 12:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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