講師は金子勝さん(立正大学教授・憲法学)です。
ご存知のとおり戦争の放棄を決めている憲法9条ですが、日本の9条の会より少し早く、1991年3月18日にアメリカオハイオ州においてチャールズ・オーバービー氏の主導により「第9条の会(The Article 9 Society:A9S)が創設されたそうです。「すべての国の憲法に、日本国憲法の第9条に盛られた諸原則を採択させるという長期的な目標の達成を目指す組織」ということです。日本では同年5月に設立されています。
1999年にはハーグ平和アピール市民社会会議にて「10の基本原則」が発表されましたが、その中の1番目は「各国議会は、日本国憲法第9条のような、政府が戦争をすることを禁止する決議を採択すべきである」です。
2000年にニューヨーク国連本部に於いて開催された「NGOミレニアム・フォーラム」の「ミレニアム・フォーラム平和・安全保障及び軍縮テーマグループ」の最終報告書には、「もっとも頻繁に取り上げられた議論及び提案」として「すべての国が、日本国憲法第9条に表現されている戦争放棄の原則を自国の憲法において採択する」が記録されているそうです。
また、従来「安全保障」というと国家の安全保障を指していましたが、最近国連で「人間の安全保障」ということが言われるようになりました。これにも日本国憲法の精神が影響を与えているのですって。
このように、9条は21世紀をリードするものであるのに、母国でつぶしてよいのでしょうか?安保ではアメリカとしか手を結べないけれど、9条では世界中の人と手を結べる、という言葉に思わず肯きました。
私たちが知っているべきでいながらあまり知らないことをもっと聞いてきましたので、また追って書くことにします。
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